
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第33弾をおおくりしたいと思います。
前回は国家試験の勉強の話をしましたが、本日は国試とその合格発表の明暗の話をしたいと思います。
獣医学生がどんな人生の一大事を迎えているか伝われば幸いです。
獣医学生たちが経験する国家試験の明暗
6年生の年末年始を卒試勉強に費やし、やっとこさ卒試の合格を掴みとってたらいよいよ追い込み&国家試験の本番を迎えることになります。
ちなみに、獣医師国家試験は卒業が見込みがない人は受験資格がないので、卒試に落ちると必然的に卒業できない=国試も脱落となります。
その最終関門を突破すると、東京会場に学年全体で試験を受けに行くことになります。
国家試験の合格率は大学にとっても一大事!!
みんな同じホテルに泊まって万が一にも受験できないということがないように管理?してくれます。
友達が一緒だと修学旅行みたいですよね。
試験の出来が良いと、試験後はいくらでも遊べて、卒業式、卒業旅行、新しいフェーズとハッピーな未来が待っています!
でも、一方で、
この集団受験も、勉強の進み具合に自信がない人だと周りが自分よりできるような気がして焦って部屋に閉じこもるということもよくあります汗
さらに、試験は2日にわたって行われるので試験後に他の人の出来具合や軽く答え合わせができてしまって、点数が取れてない…他の人よりできてない…という焦りの悪循環も。。
そしてそして、さらにしんどいイベントがあります泣
試験後に自己採点をするので、自分の合否やボーダーにいるなどもわかってしまうのですが、実際に合否発表があるのは1ヶ月以上先で、しかも合格発表前に卒業式&謝恩会があるんです。。
うちの母校はみんな一人暮らしをしていて、卒業後は家を引き払ってそれぞれ獣医師として就職先に引っ越しして新しく歩き出すという形になるので、合格できるかできないかで引っ越しや就職がどうなるかがかわってきます。
合格できるかの瀬戸際で精神がボロボロな状態で卒業式がやってきたり、予定してた卒業旅行あったり、4月からのことを考えないといけないこの合格発表までの1ヶ月ちょっとは地獄でしかないと言えるかもしれません。。
さらにいうと、現役での獣医師国家試験の合格率は85%~90%ちょっとぐらいなのですが、国試浪人になると合格率は25%ぐらいに激落します。
そんな、受かるか受からないかが本当に人生の別れ目になりかねないのが国試とも言えるかもしれません。。
ほとんどの人は乗り越えられる試験とはいえ、そのプレッシャーはすごいかも?。。
獣医師国家試験、医師国家試験、薬剤師国家試験などなど
国家試験系の学部を目指す皆さま、国家試験ってダークサイドはこんな感じかもしれません。
参考になりましたでしょうか…?
最後に
試験って、成績がそんな悪くない人がポンっと落ちたりするんですよ。
インフルエンザとかコロナとかになったりする人もいるので勉強したかどうかももちろんですが、運もあるかもしれません。。
でも、運で落ちた人は大体翌年にはしっかり合格して、今は開業していたりとピンチから立ち直れるものなのかなと思います。
ちなみに、自分は優や良を取らなくてもいいやん。
可さえ取れたら落ちない!80%以上の人が可以上を取れる試験なんだから絶対大丈夫と自分に言い聞かせて乗り越えた気がします。
今回は、獣医学生の運命の別れ道の話をしてみました。
どうだったでしょうか?
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ