獣医さんのコラム(185)獣医さんが解説する動物病院で多い手術ベスト3

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する動物病院で多い手術ベスト3

  第3位 子宮蓄膿症からの卵巣子宮摘出術

  第2位 スケーリング&抜歯

  第1位 皮膚腫瘤の摘出手術

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

さて、本日は動物病院で避けて通れない手術についてのお話です。

避妊手術や去勢手術を入れてしまうと、1位と2位を占めてしまうのは明らかなのでそれ以外で多い手術でランキングしてみました!

獣医さんが解説する動物病院で多い手術ベスト3

第3位 子宮蓄膿症からの卵巣子宮摘出術

獣医さん的な感覚では結構多い手術という印象ですが、皆さまの印象はどうだったでしょうか?

第3位はとっても有名な病気『子宮蓄膿症』です。

子宮の中に膿がたまってパンパンになってしまう病気で、第1選択は手術になることが多い病気です。

手術の手技的には避妊手術と同じく卵巣と子宮を摘出するのですが、患者さんの状態が悪いことが多いのと、中に膿がたまってしまってパンパンになっている子宮を取り出すことがちょっと違うところです。

個人的には避妊手術をされているわんちゃんも増えてきて、昔よりは数が減りそうな気がするのに、体感的にはそうでもないような…という印象のある手術かなと思っています。

いまだに女の子のわんちゃんにとって脅威になる病気です。

第2位 スケーリング&抜歯

スケーリングに限っていうと第1位にしてもいいかなと思うくらい件数が多いのですが、手術といっていいものか微妙な気分になる処置なので、獣医さん的にはランキングとなるとちょっと扱いに悩むところです。

ここでは抜歯処置も含めて口腔外科的な感じが強いものに限って考えた結果、第2位としました。

抜歯処置にも色々あって、元々ぐらついている前歯とかだと抜歯鉗子で少し引っ張るだけで抜けてしまうことはよくあります。

奥歯もひどくなると根本が吸収されてしまって、歯石でかろうじて止まっているという状態のものであれば、引っ張るだけで抜けてしまうといった場合もあります。

ただ、本来の奥歯は根本が分かれて歯肉に埋まっているので、歯根膿瘍の治療をはじめ、固いものを噛んでしまって奥歯に亀裂が入ってしまったりという場合は、歯をダイヤモンドカッターで分割して抜歯して、さらに抜歯後の穴を歯肉を切って、縫合して閉じたりと口腔外科的な要素が強くなってきます。

歯科処置と聞くと、ちょっとお腹を開ける手術より簡単そうな印象がある(?)かもしれませんが、抜歯するのは意外と時間もかかって大変です。

歯科処置する子たちはそんなに状態が悪い患者さんではないことが多いので、そういう意味では気が楽ですが、時間的にいうと第3位の子宮蓄膿症の手術よりよっぽど時間がかかって大変、そんな手術かなと思います。

第1位 皮膚腫瘤の摘出手術

そして最後、はえある第1位は皮膚腫瘤の摘出でした。

予想できていましたか?

これに関してはどこの病院でもあまり異論が出ないのではないかと思います。

体表腫瘤の摘出はそれがメインの手術から、他の手術のついでに摘出するパターンまで色んなパターンがあるので、結局1番多いという結論に至って第1位にさせてもらいました。

ちなみに体表腫瘤の摘出と一言でいっても、手術の大小も様々で

大きくて悪性だと、マージンを含めるとかなり広範囲に摘出しないといけないので摘出したものの残った皮膚を縫い合わせるのが本当に大変という手術もあれば、良性腫瘍で小さいものだとくり抜いてひと針縫っておしまいといった場合もあります。

体の表面にあると発見しやすいので、やっぱり手術になる数も多くなるといったところでしょうか。

最後に

どうでしょう?イメージ通りだったでしょうか?

病院は色々あれど、おそらくどこの病院でもあんまりランキングに差が出ないのではないかと勝手ながら思っています!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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