獣医さんのコラム(211)獣医さんが解説する病気のサイン?いつもと違う行動3選

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する病気のサイン?いつもと違う行動3選

  ねこちゃんのパンティング

  砂や石を食べる!?

  ・お水をやたらと飲む

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

3連休も終わり、本格的に2026年も始まった感があります。

今年も矢のように過ぎ去っていくような予感がします汗

さて、本日は病院でついでに…といった感じで相談されることがよくある行動で病気のサインになっていることも多いものを3つご紹介したいと思います。

獣医さんが解説する病気のサイン?いつもと違う行動3選

遺伝って興味深いねこちゃんのパンティング

1つ目はねこちゃんの行動についてです。

わんちゃんはちょっと暑かったり、緊張したりするとパンティングといって口を開けてハカハカ呼吸しだすと思います。

これは、わんちゃんには人間のように体の表面から熱を逃せないという特性があるからで、呼吸と共に熱を放出していると言われています。

一方で、ねこちゃんが口を開けて呼吸しているところを見たことはあるでしょうか?

実は、わんちゃんと違ってねこちゃんは滅多に口呼吸をしません。

でも、病院ではたまに口呼吸をしているねこちゃんを診たり、相談を受けたりします。

この行動の意味をぜひ今回は知ってもらえたらと思います。

一つは、鼻の構造の問題です。

鼻ぺちゃな顔の子が人気だったりという最近の傾向もあり、ねこちゃんでも鼻腔が狭い子に出会うことがあります。

そういった子たちは病院で緊張したり、車で移動して緊張状態が続くと口呼吸が出たりすることがあります。

この場合は、落ち着くと元に戻るので大きな問題はないですが、口呼吸を見たら鼻腔が狭めかも?と思ってもらえたらと思います。

二つめは、鼻の一時的な閉塞です。

何らかの疾患のせいで鼻水が出ている子は、鼻水で一時的に鼻呼吸がしづらくなって口呼吸をしたりする場合もあります。

この場合も、症状が改善するにつれ、口呼吸は見なくなるので大きな問題になることは少ないです。

三つめは、循環器に問題がある場合です。

普段は鼻呼吸だけど、ちょっと運動すると口呼吸が出る子は要注意です。

気づかぬうちに循環器に問題が出ていて運動負荷が加わることで、息苦しさを感じて口呼吸をしているパターンが意外とあります。

お家で何度も口呼吸をしているところを見る場合は、一度獣医さんに相談することをお勧めします。

砂や石を食べる!?

急にお散歩中に砂を舐めるようになったんですと相談を受けることもままあります。

特に、わんちゃんでよく聞くパターンですが、これは胃に違和感があってする行動の一つでもあります。

必ずしもではありませんが、一時的な胃の不具合からそういった行動をしていることもありますし、重大なものだと胃に腫瘍ができていたりということもあったりします。

小さい頃からの癖という場合を除き、急に砂や石などを食べたりといった異食傾向が出た場合は要注意と覚えておいてくださいね。

お水をやたらと飲む

お水をよく飲むというのもよくお聞きする行動です。

毎日の飲水量が増えるのは内分泌疾患や腎臓病、肝臓病などの慢性疾患で起こることが多いですが、一時的にお水を飲む量が増える場合もあります。

その中で、病気に関連していて怖いのは子宮蓄膿症という急に子宮に膿が溜まる病気が有名です。

ただ、そのほか病気に関連しないで起こることもあります。

例えば、冬にこたつの中に入る子は、こたつから出てきた時に喉が渇いてお水をがぶ飲みすることがあります。(人がサウナの後にお水を飲むのと同じですね汗)

あとは、尿石系の療法食にかえると急にお水を飲み出したということもあります。(お水を飲むように設計されているので療法食の効果です。)

療法食ではなくても食事をかえると飲水量がかわることがあります。

あとは、誤食関係で、塩味の濃いものや甘いものをこっそり食べたりしてもその後の飲水量が増えます。

基本的に、一時的な飲水量の増加で元気も食欲もあれば問題ないことが多いですが、元気食欲も同時に低下している場合は一度相談してもらった方がいいです。

また、継続的に飲水量が多いのも病気のサインなので注意してくださいね。

最後に

今回はよく相談を受ける、ちょっといつもと違う行動を3つ選んでみました。

いかがだったでしょうか?

よく聞くわけではないけど、この行動が後々こうだったという話も実は何個かあって、今度機会があればその話も書きたいなと思います。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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