獣医さんのコラム(213)獣医さんが解説する犬・猫が精神的に病むことってある?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する犬・猫が精神的に病むことってある?

  動物も病むの?

  病んでる時の行動って?

  ・病んでいるかもと思ったら?

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

寒い暗い季節が続くと気持ちが鬱々としますよね。

特に長期休みが終わるとなかなかエンジンがかからないときもあります。

一方で、人間と違って社会生活を送っているわけではない動物さんはどうなのでしょうか?

人間のように病むこともあるのでしょうか?

今日は、そんな動物さんの精神についての話をしたいと思います。

獣医さんが解説する犬・猫が精神的に病むことってある?

遺伝って興味深い動物も病むの?

ここ10年、昔よりうつ病についての理解が深まったように思いますし、うつ病までいかなくても病むときってあるよね。。というのが共通認識になってきたようにも思います。

でも、病むのは学校にいったり、仕事をしたり、したくないこともしないといけないから?

ということはそんな社会生活をしていない動物さんは?

そんな話をしたいと思います。

うつ病と言われる病気は、病気としては多岐にわたるので一概にいうのは難しいかもしれませんが、おおまかにストレス環境への継続的で過度な暴露によるものであったり、遺伝的気質に環境要因が加わって発症することも多いです。

そして診断は、カウンセリンなどの言語化や背景、症状によってされるので、厳密に動物さんに「うつ病」という病気は今のところありません。

ただし、昨今言われている「病む」ということに関しては、動物さんにも「ある」と言えると思います。

というのは、抑うつ行動が動物さんでもわかっているからです。

つまり、うつ病の動物は今のところ確認できないけど、病んでる動物はいるが正解かなと思います。

病んでる時の行動って?

動物さんは周りの環境からのストレスに意外と敏感です。

人間だと、こういう理由があるからしょうがないと納得するとストレスがある程度軽減できますが、動物たちはそうではないからです。

なので、ぜひストレス行動を知っておいてもらえたらと思います。

代表的なわんちゃんのストレス行動(抑うつ行動)

①グルグル無目的に回る(歩き回る)

②尾追い、尾をかむ

③何もない空間を噛む(ハエ捕り)

④無意味な吠え

などです。

代表的なねこちゃんのストレス行動(抑うつ行動)

①過剰なグルーミング

②閉じこもって出てこない

③吸啜行動(毛布やビニールなどを吸う/噛む)

④同じところを無目的にウロウロする

などです。

その子によってストレス行動の出方は違いますし、習慣になっているだけで抑うつ行動ではないこともあるので注意が必要ですが、こういった行動が複数出ている場合は、まさしく病んでいる状態と思ってもらったらと思います。

病んでいるかもと思ったら?

病んでいるかも?な行動を見たら、まず原因について考えてください。

新しいお家に引っ越したといったやむを得ない状況の場合は、落ち着ける場所を作ってあげたり、自分の臭いがするものを出してあげたりと環境に少しでも早く慣れることができるようにしてあげてください。

同居の子との気が合わないといったこともストレス要因になる可能性があります。

その状態が1ヶ月以上続いていて、改善してきていない場合は部屋を隔離することも考えてあげるといいと思います。

動物さんにも相性があるので、仲良くなれる場合、適切距離を見つけられる場合、相容れない場合、結構様々です。

お家に一人、寂しい思いをしていてストレス行動をしていることもあるかもしれません。

そういった場合は、ぜひ一緒の時間を意識的に長くしてあげてもらえたらと思います。

原因を考えて環境を整えても難しい場合は、ねこちゃんの場合はリラックスにつながるフェロモンの一種を出すような商品が市販されていたり、わんちゃんもねこちゃんも使えるストレス軽減効果のあるサプリメントもあります。

それでもダメであれば、病院で抗うつ剤の処方する場合もあるので、一度獣医師にご相談いただくのが良いと思います。

最後に

気ままそうに見えて、実はねこちゃんはストレスに弱い動物さんでもあります。

わんちゃんもねこちゃんも個体差がありますが、ストレスに弱い子というのは確実に存在するので、確立されていないだけでうつ病もあるのかもと思ったりします。

わんちゃん、ねこちゃんの不安、ぜひ気にかけてあげてくださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

当サービスのご利用にあたって

オンライン相談では、

診断をつけたり、

お薬を処方することは

できません。

動物たちのより良い生活や

より良い医療のための

サービスであることを

ご理解ください。

サービスのご案内 service
獣医師紹介 doctor
サービスのご案内 service
獣医師紹介 doctor