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もくじ
1. ごあいさつ
・お酒
・ケーキ
3. 最後に
ごあいさつ
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こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
今日はクリスマスイブ!
パーティーは週末に終わってしまったかもしれませんが、クリスマスパーティーの残り物でこんな事件が発生するかも?
そんな、クリスマスにちなんだ危険な食べ物について紹介したいと思います。
クリスマスの食べ物これって危険?
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・お酒
わんちゃんやねこちゃんがうっかり舐めてしまったということも多いですが、
ちょっとだけ舐めさせてみようかな?と余興的に与えてしまってという患者さんにも
たまに遭遇します。
わんちゃん、ねこちゃんにはアルコールを分解する酵素がありません。
致死量は大体5%のお酒で100ml/kgぐらいですが、それより少ない量で中毒症状が出
てきます。少量でも絶対に飲ませないでください。
実際に、誤飲で運ばれてきたわんちゃんを治療したことがありますが、意識不明のま
ま亡くなってしまった経験があります。
・チョコレート
チョコレートもわんちゃん、ねこちゃんは中毒を起こします。
クリームに混ざったチョコレートとかであれば、量的に重度の中毒になることはあまりな
いですが、ココアパウダーなどのカカオ濃度が濃いものは要注意です。
ダークチョコレートであれば4g/kg、ココアパウダーであれば0.7g/kgで中毒量に入
ってきます。
中毒は、初期症状として落ち着きがなくなったり、お水をたくさん飲みだしたり、下痢、嘔吐
というところから始まるので、おかしいなと思ったらお口の臭いを嗅いでみてくださ
い。お口の臭いで誤食に気づく場合も多いです。
・玉ねぎ/ネギ/にんにく
玉ねぎは有名かなと思うのですが、ネギ科のもの全般に中毒性があるので、
にんにくなどもNGです。
最近、にんにくを丸ごと入れたオシャレなお料理などもありますが、にんにく1欠片
(10g)/kgで中毒量に入ってくるので要注意です。
ちなみに、ネギ系は血液が壊れるので、貧血を起こすのと同時に、壊れた血液の成分
がおしっこに出て、おしっこがオレンジ色や真っ赤になることがあります。
・ケーキ
ケーキに関しては中毒とかではないのですが、わんちゃんやねこちゃんは乳糖不耐症と
言って、牛乳の成分の分解が苦手な子が多いので、下痢を起こす可能性があります。
ケーキを食べさせてあげたいなと思う方は、ペット用に作られた乳糖フリーのケーキ
を選んであげてくださいね。
最後に
学生の時、我が家のねこも、玉ねぎのエキスが溶け込んだお鍋の残り汁を夜中に舐めていて慌てたことがあります汗
獣医さんの卵でも、うっかりそのままにしていて…ということを身を持って体験しているので、皆さん残り物には十分注意してくださいね!
誤食に注意して、楽しいクリスマスをお過ごしください!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
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執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ