獣医さんのコラム(255)獣医さんが解説するこれはやめて!と思うこと3選

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説するこれはやめて!と思うこと3選

  硬い噛むおもちゃ

  ジャーキー

  首輪

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

G.Wが終わってしまいましたが、楽しいお休みを過ごされたでしょうか?

今日は、休み明け一発目として、獣医さんが実は避けてほしいな…と思っていることを3つ取り上げてお話ししたいと思います。


獣医さんが解説するこれはやめて!と思うこと3選

硬い噛むおもちゃ

わんちゃんって噛むのが好きな子が多いですよね。

歯石のことも考えると、噛むおもちゃっていいかも!というのもみんなが思うことだと思います。

そんなこんなでわんちゃんのおもちゃには噛む系のものがたくさんあります。

そして、ちょっとおしゃれなペットショップに行くと海外から輸入したボーンやウッドなど硬い素材で作られたおもちゃをよく見かけます。

でも、獣医さん的には「ちょっと待って!」と言いたいのがこの硬い素材でできたタイプの噛むおもちゃなのです。

硬い方が噛むのに良いイメージがあるかもしれませんが、硬いおもちゃを噛んだせいで奥歯が縦に割れてしまう子が本当に多いです。

海外は大型犬が多いのであまり問題にならないのかもしれませんが、小型犬が多い日本ではおもちゃの硬さに負けて歯を逆にダメにしてしまうので要注意です。

割れてしまうと、多くの場合は抜歯することになってしまうので絶対に避けてほしいです。


ジャーキー

ジャーキー系のおやつは本当によく見かけます。

ただ実は、ジャーキーを長期にわたって食べることで腎臓の異常が出るという報告があるのをご存知でしょうか?

これは全てのジャーキーというわけではなく、中国産のジャーキーが特に警戒対象になっています。

まず、2007年ごろからアメリカで、中国産の鶏肉、鴨肉、牛肉のジャーキーを摂取した犬においてファンコーニ症候群(腎臓から糖やアミノ酸など本来は出ないはずのものが尿に出てしまう病気)を発症したという報告が相次ぎ、FDA(米国食品医薬品局)から注意勧告が出ました。

これに関しては何がファンコーニ症候群を引き起こしているのかが特定されていません。

そして、現在も同じような事例が継続的に発生しているかは不明ですが、2026年現在でも抗生物質や抗ウイルス剤の残留が認められる特定の鶏肉ジャーキー製品について、物理的検査なしでの差し押さえ措置が継続しているという情報もあることから引き続き警戒をする必要があると考えています。

そして、日本でも、2015年と2017年にジャーキーを長期間にわたって食べていた犬でのファンコーニ症候群の発症についての論文が出されています。

その論文によると半年〜の長期にわたって同じジャーキーを食べていた犬がファンコーニ症候群を発症したものの、該当のジャーキーをやめることで症状が消失したことが報告されています。

今の所の認識ではジャーキー全てが悪いというわけではないものの、生産元には十分に注意を払って選んでいただければと思います。


首輪

実は首輪もちょっと気になるアイテムの一つです。

というのは、日本で飼育されているわんちゃんは気管虚脱という気管が潰れてしまう病気を持病として持っている子がとても多いからです。

この病気は、特に頚部、首輪が干渉するあたりでよく起こります。

そして若い頃から持病として持っていて、中〜高齢期に悪化してガーガー咳が目立つようになることが多いです。

獣医さん視点で見ていると、特にお散歩好きな子だと首輪にリードをつけた状態で、グイグイ引っ張って歩く子も多いので、気管を圧迫している様子がとても気になります。

今の所、首の日常的な圧迫と気管虚脱の悪化との関係を示したものはないのですが、弱い部分を刺激しない方がいいというのが獣医さんとしては共通した認識です。

特に、首を圧迫されると咳が出る子や、お水を飲む時ガーガー咳をする子は気管虚脱を持っている可能性があるので注意していただき、首輪ではなくハーネスにして負担をかけないようにしてもらった方がいいと思います。

最後に

獣医さん的に、見つけたらなるべく言うようにしているのですが、話題にならないとお伝えする機会がないままということも多々あるので、ちょっと気になる、そしてできれば避けてほしいものを取り上げてみました。

ぜひ注意してもらえたら幸いです!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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