獣医さんのコラム(287)獣医さんが解説する人の虫除けに注意して!

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する人の虫除けに注意して!

  蚊取り線香は安全?柴犬

  虫除けスプレーは成分注意!

  天然成分は意外と危ない

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

いよいよ夏休みまでもう少しですね。

普段は虫除けを使う機会のない方も、お出かけしたり帰省したりして、虫除けを使う機会が増える時期かもしれません。

そこで本日は、犬・猫と虫除けの話をしたいと思います。

獣医さんが解説する人の虫除けに注意して!

蚊取り線香は安全?

昔からの夏の風物詩といえば、蚊取り線香かもしれませんが最近めっきり使う機会がなくなりましたよね。

でも、普段は電気式の蚊取り器を使っていても、夏休みに帰省したら蚊取り線香を使っているということもあるかもしれません。

では、ペットへの影響はどうなのでしょうか?

基本的には電気式の蚊取り器も蚊取り線香もピレスロイド系という薬剤が使われています。

このピレスロイド系は原液を摂取しなければペットへの影響は少ないと言われています。

なので、電気式のものは、内部に入っている液体を直接舐めなければほとんど問題はありません。

ただ一方で、蚊取り線香に関しては、ピレスロイドは誤食しなければ問題は少ないのですが、煙が出るので、煙を吸い込みすぎると咳やくしゃみ、目の刺激といった症状を出すことがあるので注意が必要です。

虫除けスプレーは成分注意!

虫除けスプレーには主に2種類あり、ディート系のものとイカリジン系のものがあります。

ディート系のものが最もよく使われている成分なのですが、この薬剤は人でも子どもの使用に制限があります。

犬・猫の場合は、少量皮膚についたくらいであれば中毒は起こしませんが、皮膚についたスプレーを舐めるとよだれや吐き気などが出る可能性があります。

イカリジン系のものは、人の幼児にも使用制限がない成分です。

人の子どもと同様に、犬・猫にとってもこちらの成分の方が比較的安全なので、ペットのいるご家庭であればこちらの薬剤を選んでもらうと良いと思います。

天然成分は意外と危ない

最近、天然成分の虫除けもよく見かけます。

他の成分を使うより安全なイメージもあると思うのですが、天然系のものに使われるユーカリやティーツリー、レモングラスといった成分は、ねこちゃんには避けた方が良い成分です。

ねこちゃんは、人や犬と代謝が異なるのでアロマ系の成分に中毒を起こすことが知られています。

成分の濃度的に致死的になることは少ないですが、舐めてしまうと場合によっては、嘔吐やよだれ、元気消失などの症状が出る場合があるので注意していただけたらと思います。

最後に

ペットがいるご家庭では安全性の高いイカリジンなどの虫除けを選択してもらった方が安全性が高いので、子ども用の虫除けスプレーのコーナーをチェックしてもらうといいと思います。

また、虫除けを使うときは、できるだけわんちゃんやねこちゃんにかからないように注意してくださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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