獣医さんのコラム(291)獣医さんが解説する食欲が落ちる時期におすすめな工夫3選

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する食欲が落ちる時期におすすめな工夫3選

  ごはんの時間を調整する

  嗅覚に訴えかける

  トッピングのアイデア

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

暑い日が続いていますが、皆さまの体調はいかがでしょうか?

夏バテとはよく言ったもので、毎年暑くなるとやっぱり食べる気がしないときもありますよね。

わんちゃん、ねこちゃんもそれは一緒で食欲が落ちてしまう子も多いです。

特に高齢の子や持病がある子はその傾向が顕著に出やすいと言えるかもしれません。

今日は、そんな食欲が落ちたときに獣医さんがお伝えする食の工夫についてのお話をしたいと思います。

獣医さんが解説する食欲が落ちる時期におすすめな工夫3選

ごはんの時間を調整する

暑さで食が落ちる子はベースとして食欲旺盛という子より、さほど食に執着していない子の方が多いです。

元々、食欲がわきづらいのに寝起きはいっそうです。

どうしても、朝の時間帯は食が進まない子が多いので、アイデアとして朝はちょっとにして、比重を夜に傾けると一日のトータル量を食べてくれやすいです。

さらに、いつもは1日2回のごはんであれば、もっと回数を分けて与えてもらうのが効果的な場合もあります。

よくあるのは、朝出したごはんが食が進まず残して、置いてあるうちに乾燥してきて、さらに食べなくなるというパターンです。

ごはんは出したてが一番食べてくれる確率が高いので、はじめから少量にしてそのぶん頻回にするというのも試してみる価値ありです。

嗅覚に訴えかける

時間の配分をかえてもやっぱり食べてくれない子には、匂いを出して食欲を刺激するのも効果的です。

犬は人間の嗅覚の100万〜1億倍、猫も数万〜10万倍と言われています。

一方で味覚は人間の方が細かいということから、食事を前にしたときにわんちゃんやねこちゃんは味覚の情報より嗅覚の情報をより重きをおいていると考えられています。

それを考慮すると、食欲の増進のためには匂いを出すというのは最適な手段です。

ウェットフードをお使いの場合はもちろんのこと、ドライフードだけの場合でも電子レンジで温めてもらうと匂いが出るので一度試してもらえたらと思います。

あとは、フードは開封したてが一番香りが良いので、あえて小さい規格で購入してもらい、匂いが強いうちに使い切ってもらうというのも良いと思います。

トッピングのアイデア

匂いでもダメな場合はトッピングを検討してみてください。

食欲をわかせるために、フード自体をかえるというのも一つのアイデアではあるのですが、療法食だとなかなか変更が難しかったり、変更しても食べなくなって、また変更してと使いさしのフードがたくさんお家にありますということもよく聞きます。

そこで、フードをかえるよりまずはトッピングを試してもらうと良いと思います。

一番簡単で、わんちゃんでもねこちゃんでも食べつきが良いのが、鶏を茹でてもらうというやり方です。

茹で汁だけをドライフードに追加するだけでも意外と食べてくれることもあります。

また、茹でた鶏は比較的どの子でも許容してくれる食材なので一度試してもらえたらと思います。

ちなみに、毎回茹でるのは大変なので、茹でたものをスープごと製氷皿に入れて凍らせて、使うときに電子レンジで温めてもらうと時短と食欲ケアが両立できてやりやすいかもしれません。

ぜひ試してみてください。

最後に

フードの変更はお腹を壊したり不調のもとになることも結構あるので、先に変更しなくてもできることを試してもらって、それでもダメであればごはんを変更することを検討してもらえるといいと思います。

食が落ちるというのは一番心配だと思います。

何かの病気の前兆の可能性もあるので、夏バテと決めてしまわずに適切に検査などを受けてくださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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