獣医さんのコラム(297)獣医さんが解説する子犬で注意な病気3選

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する子犬で注意な病気3選

  ケンネルコフ

  お腹の寄生虫

  ニキビダニ

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

春は子犬さんをお迎えすることが多い時期です。

そして、夏休みに合わせて子犬をお迎えする方もいらっしゃるかもしれませんね。

今日はそんな子犬たちで、数ある病気の中で特に問題になる病気をピックアップしました。

獣医さんが解説する子犬で注意な病気3選

ケンネルコフ

子犬のときは何回も混合ワクチンの接種をします。

そのワクチンに含まれている病気の中で、一番、よく遭遇するのがケンネルコフで、子犬での発症がとても多いです。

ケンネルコフはいわゆる「犬風邪」と言われている病気で、咳、特に夜に咳が出てなかなか寝付けないといった症状が出ます。

人の風邪がさまざまなウイルスによってなるように、犬の風邪も犬のパラインフルエンザ、アデノウイルス2型、犬呼吸器コロナウイルス、ヘルペスウイルスといったウイルスやボルデテラ、マイコプラズマといった細菌などの複合感染で起こります。

何種のワクチンを打つかにもよりますが、パラインフルエンザとアデノウイルス2型も入っています。

ただし、他のウイルスや細菌が複合する病気なので発症するのを防ぐことは難しいです。

ただ、実感としてワクチン接種をしていると症状が軽く済む子が多いと思います。

ちなみに、一番よくあるのはペットショップで感染し、お家にお迎えした後に環境の変化などに伴って発症し、咳が始まるというパターンで、かなりしつこく症状が残ることもあり、その子によっては1ヶ月以上完治にかかることもあるちょっとしつこい病気です。

お腹の寄生虫

お腹の寄生虫も子犬さんで問題になることが多い感染症です。

寄生虫と言われるとうんちから白くてニョロニョロの虫が出てきて…というイメージがあるかもしれませんが、多くの子犬さんはそういったわかりやすい寄生虫は大体駆除されていてほとんど遭遇することはありません。

多いのは、病院で検査をしないと診断できない寄生虫で、コクシジウムとジアルジアという虫を見つけることが多いです。

どうも、ペットショップさんは集団で過ごしているのでなかなか完全に駆除するのが難しいようです。

こういった虫に感染している子たちも多くは、ケンネルコフと同じようにお家に迎えたときの環境の変化などで発症し、軟便や下痢が続くことで発覚するといったケースが多いです。

ちなみに、コクシジウムは人には感染しないですが、ジアルジアは遺伝型によっては人にも感染するので注意が必要です。

ニキビダニ

ニキビダニは他の2つとは少し毛色が異なる病気です。

このダニは、その時に感染したものではなく、元々毛穴に住んでいる常在のダニだからです。

お母さんからもらって生着するのですが、普段は特に害は起こさず共存しています。

ただ、免疫がまだ安定しない子犬さんだと、普段は一定数に保たれているはずのものが異常に増殖し皮膚炎を起こすことがあります。

一番多いのは顔まわりで目の周りや口の周りがなんだか赤いといったケースはこのダニが検出されることがよくあります。

最後に

子犬さんを迎えたばかりは色々心配だと思います。

やっぱり身体が小さい分、ちょっとした体調不良でも少し様子を見ていたら…といったケースも多かったりします。

何か症状があるようであれば必ず動物病院に行くようにしてくださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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