獣医さんのコラム(310)獣医さんが解説する2匹目を迎えるときの注意点

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する2匹目を迎えるときの注意点

  わんちゃんの場合

  ねこちゃんの場合

  先住ペットへの配慮点

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

最近、子犬さんを診る機会が多いので2匹目の話を聞くことがよくあります。

ふと、わんちゃん、ねこちゃんで2匹目って少し違うなと思うところもあるので、今日はそんな話をしたいと思います。

2匹目をお迎えしようかな?と思ってらっしゃる方の参考になれば幸いです。

獣医さんが解説する2匹目を迎えるときの注意点

わんちゃんの場合

わんちゃんで2匹目をお迎えされるので多いパターンは主に2通りかなと思います。

一つ目は、1匹目をお迎えしたが、昼間は留守にするし、寂しいんじゃないかな?

他の子がいた方がよいのかな?という先住犬をお迎えして1年経たないくらいで2匹目を考えるパターンです。

二つ目は、先住犬が高齢になって、2匹目考え始めるパターンです。

このパターンの場合、先住犬と2匹目の子が10歳以上離れていることが多いです。

動物病院で見聞きするのはこの2パターンがかなり多いのですが、2つのパターンともに注意点があります。

まず、一つ目の場合は、寂しいかな?と思ってということが多いと思うのですが、わんちゃんは飼い主さんへの独占欲がとても強い動物さんなので、多くの場合は2匹目と仲良くするというよりはライバル関係になってしまうことが多いかもしれません。

あまり仲良くないんです…とおしゃっているのをよく耳にします。

なので、先住犬のためという観点からいうと少し注意深くお迎えするかを決めた方がいいかもしれません。

(ただし、仲良しとは言えないまでもそれなりにみんな過ごせていますが、飼い主さんをめぐった嫉妬行動は覚悟が必要かもしれません。)

二つ目の場合は、一つ目に比べると歳が離れているのでライバルという感じにはなりづらいものの、先住犬の子もお年をとっているので、若い2匹目のわんちゃんがかまってほしくて戯れたりすることに気押されていますと言われることが多いです。

やっぱり高齢になってくると休む時間が増えてくるので、テンション感が合わないというところはちょっと注意した方がいいかもしれません。

先住犬が静かに過ごせるように工夫してもらうとよいと思います。

ねこちゃんの場合

ねこちゃんの場合は、一番多いのは先住猫がいるけど、子猫の貰い手を探している人がいて…や子猫を道で保護してしまって…というパターンが多いように思います。

ねこちゃんの場合は、先住猫と仲良くなれるかは相性や猫たちの性格の問題かなと思います。

かなり相性が良くないとくっついて一緒に寝るというところまでは難しいのですが、相性が悪くない子達は同じソファーや空間で少し離れて寝るというところまでは慣れてくれることが多いです。

ちなみにあまり相性が良くなくても、大抵は段々慣れてきて同じ空間に違和感なく過ごせるというところに落ち着くことが多いと思います。(時々、部屋を別にしないといけない子もいます)

相性がよくなくてもある程度は離れて過ごせるスペースを確保できるように想定しておいてもらうといいと思います。

あとは、理想的にいうと猫の数プラス1のトイレの数が理想なので、トイレの増設も想定しておくと良いと思います。


先住ペットへの配慮点

相性以外の先住ペットへの話として、病気の話も少ししておきたいと思います。

まずは、わんちゃんの場合は、ペットショップやブリーダーさんから迎えたばかりの子犬さんは環境の変化でケンネルコフ(犬の風邪)を発症することがあります。

この病気は大人の場合は重症になることは少ないですが、飛沫感染し咳が出ることがあります。

また、お腹の寄生虫が検出されることもあるので、はじめはトイレなども含め分けられるようにしてもらった方がいいです。

ねこちゃんの場合は、もうちょっと大変で、保護猫の場合は2ヶ月は隔離を前提にしておいてもらった方が良いです。

外からの子の場合は、猫白血病や猫エイズというウイルス性の感染症を持っている可能性があり、検査で100%陰性を証明するためには保護してから2ヶ月程度後に検査する必要があるからです。(保護直前に感染しているとすぐに検査をしても陰性になってしまうためです。)

これらの病気は、わんちゃんの感染症よりかなり深刻な病気で一度感染してしまうと治らず、命を落とす可能性があるので、先住猫のためにも必ず検査をしてから対面させてくださいね。

あとは、わんちゃんと同じくお腹の寄生虫やノミなども駆虫が必要な場合が多いのでご注意ください。

最後に

うちもかつては猫を3匹、多頭飼いしていましたが、真ん中の子が誰とでも仲良くできる性格だったので、上の子と下の子の仲を取り持ってくれた感がありました。

最終的には、真ん中の子を挟んで3匹一緒に寝れるようにもなったので、キャラクターって大切だなと思ったものです。

2匹目を考えている方は相性や嫉妬心、感染症も考えてお迎えしてもらえると良いと思います!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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