
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第23弾をおおくりしたいと思います。
今回は、獣医学生たちが所属する『研究室って?』という話をしてみたいと思っています。
ついつい使ってしまう研究室という言葉なのですが、理系の大学以外だと使わないですよね。
今日はそんな研究室ってなんなのかと研究室に入ることで実感した体験談をお話ししたいと思います。
獣医学生たちが所属する研究室って?所属するとかわること
獣医大学では、授業をしてくれる先生方は基本的に専門分野を持っていて、それぞれ研究室というところに所属して研究をしています。
文系でいうところのゼミのような感じです。
そして、獣医学生も4年生後期になると研究室に所属することになるのですが、それまで部活などでは先輩格として振る舞っていた立場から一転して下っ端に逆戻りすることになり、先輩たちの下働きが始まることになります。
そしてそれだけではなく、ある意味カルチャーショックを受けることになります(苦笑、私だけではないハズ!)
皆さん、学生時代って先生たちのことを上に(敬って)見ていましたか?
確かに目上ではあるものの、学生という特別な身分にいるとどこか先生たちに対して舐めているというか、うがって見ているところがあるのではないかと思います。
そして、先生たちも学生をどこかお客さまのような距離感で接していることもあるのではないでしょうか?
学生側としても、勉強とは与えてもらうものというどこか受動的な受け止め方をしているような気がします。
しかし、研究室に所属するとそれが一変します。
研究室に所属した時から、ヒエラルキーに組み込まれ、先生たちがどれだけ上の存在だったかを実感することになります。
今までぞんざいに話しかけていたものが、話をするにも緊張する存在に自然とかわることで所属するという重さを実感することになると思います。
そして、研究室に所属すると今までのように受動的では研究は進みません。
もちろん、先生たちには卒業論文をすすめて卒業させる必要があるので、ある程度のお世話はしてもらえるとは思いますが、基本的には自分で考えて積極的に動かないといけないことを学ぶことになります。
高校生までの勉強させられているという立場から、大学では自分で学ぶという必要性をはじめて実感させられる瞬間かもしれません。(獣医学科はカリキュラムがかっちり決まっているので研究室に所属してやっと自主性が求められるようになります。遅いですよね汗)
そんなこんなで、獣医学部は4年生後期から新たなステージが始まります!
最後に
他の学部だと、自分で講座を選んで単位を取ることを考えるともっと自分で学ぶ色が強いのかな??
他の学部の大学生たちが4年間でどうかわっていくか興味深いです。
友人たちを見ると、就職活動でぐっと大人になった印象なのですが、どうでしょうか?
獣医学生のちょっと特殊な学生生活も楽しく読んでいただけると嬉しいです!
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ