獣医さんのコラム(番外編25)獣医学生たちのネガティブ話~病む人もいる?~

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医学生たちのネガティブ話~病む人もいる?~

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

本日は、箸休め的番外編第24弾をおおくりしたいと思います。

良い話ばかりしたいところですが、世の中ネガティブな話もちょこちょこありますよね。。

他の大学でも病んでしまう人はいると思いますが、獣医学部ってどうなの?という話にも触れてみたいと思います。

獣医学生たちのネガティブ話~病む人もいる?~

うちの母校は、1年生の時は神奈川県、2年生以降は学年全員が青森に移動して後の5年間を青森県で過ごすという特殊な大学です。

いきなり青森に移動させられて、しかも周りが学生ばかり住んでいるような村環境だと、合う合わないがありそうですよね?

地元からも離れて一人暮らし、冬は暗いし雪も降るしで生活環境の激変。

これは病みそうに思えますよね?

でも、これがそうでもないんです。

若いって本当にすごいなと思うんですが、みんな適応してそれなりに暮らしていけちゃうんです。

友達と一緒というのもあるかもしれませんが、意外と青森生活を楽しめちゃいます(笑)

なので、環境などが心配な方は全然大丈夫。楽しいですよ。と言わしてください。

ただし、実際には学年で1〜2人くらいは病んでしまう人がいます。

これは、生活環境や勉強がつらいというより、高学年になってからが多いです。

病んだ人の話を聞いていると、どうも高学年になって研究室に所属してからが危険時期です。

そして原因を色々と聞いていると、社会人が会社に馴染めなくて病むのと似たようなロジックがありそうです。

獣医学部は学年でカリキュラムが決まっていて自由度がないので、どちらかというと高校の延長の学生感が強いです。

そんな中で、研究室という組織に所属するというのは就職して働き出すのと似たようなイメージで、今までのように親切丁寧にやることを決めてくれません。

義務的な仕事や上下関係もあるので、慣れない環境に適応しないといけない状況に直面します。

この時に一定数、適応できずに病んでしまう人出てきてしまうことが多いのかなと思います。

ただし、身もふたもないことをいうと

獣医は就職してからの方が、よっぽど病むことも病む人も多いので、この研究室に適応しないといけないという時期はその準備体操のようなものでもあるかなと思います。

よって、獣医学部の病みをまとめると

そんなに多くない。でも、研究室に所属した時はごくたまに病むという結論かなと思います。

最後に

病んで休学してしまう人もいるので笑い事ではないのですが、

自分の適性やどういう環境だとしんどくなってしまうのかを見極める準備期間でもあると思います。

今日はちょっとネガティブな話を取り上げてみましたが、こんなことも知ってもらえたらと思います!

それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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