
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第26弾をおおくりしたいと思います。
さてさて、この番外編も26回目をむかえ、いよいよ将来ってどうやって決めてるのという話をしたいと思います。
獣医さんというと動物病院の獣医さんを想像されるかもしれないですが、実は色々な獣医さんがいるのでそれをどうやって選んでいってるのかというお話です。
獣医学生たちの将来選び第1弾!〜研究室を決める〜
世間一般的に獣医さんというと犬、猫を診る小動物の獣医さんを想像しますよね?
それは大方間違いないなくて
大学にもよりますが、ほとんどの学生が小動物診療を選択します。
でも実は、他の仕事をしている獣医さんたちもいます。
例えば、大動物診療獣医師、動物園獣医師、公衆衛生を担当する公務員の獣医師、実験動物獣医師、研究者などなど
小動物の獣医さんになるのは簡単でどこの研究室を選んでも、就職先を動物病院にしてしまえばなることができます。
でも、大動物や実験動物、研究者といったある意味レア?な職業につくには研究室選びが大切になってきます。
例えば、研究者になりたかったら基礎系といって研究をガンガンやっているような研究室に所属して、大学を卒業した後にさらに4年間、大学院にいってドクターという資格をとらないといけません。(計10年!)
研究室でやっていることが自分の研究テーマになってくるので、学生の時から研究内容を考えて所属先を選ぶのが重要です。
ちなみに、大学を卒業した後は大体は同じ大学で大学院生になりますが、他の大学を受験して院生にあるという手もあります。
でもやっぱり母校でないと、より大変なの環境でもあるので、学生時代にどんな研究をしていたのかや研究をまとめたかなど実力が必要になってくるので、個人の努力も大切ですがやっぱり研究室選びが大切です。
実験動物や大動物といった分野も、関係ない研究室からももちろん就職することはできますが、
関連ある研究室にいないと情報がなかったり、つながりがなかったりするのでちょっと不利かなと思います。
私は小動物外科というところに所属していましたが、
臨床系といって外科や内科の研究室を所属すると、大学の動物病院で教員の先生が診察するお手伝いを学生の時からすることになります。(大動物の臨床系も同じく大動物の病院でお手伝いをします。)
学生の時から色々な患者さんに関われるので、自分がどういう分野の診療をしていきたいかという将来を考えたり、大学に紹介されてくるような重症な症例を見れるので勉強になります。
放射線科などに所属すると学生の時から画像診断を勉強できるので、スキルをつんで将来の武器にできると思います。
ただし、病院の仕事がある分、自由な時間が減ってしまうので公務員や一般企業に就職希望で勉強を試験勉強をしないといけないと不利です。
私は臨床志望だったので臨床系の研究室で良かったと思っていましたが、将来は臨床をするのだから学生の時は他の分野を見ておきたいと別の系統の研究室に所属する人もいたり、究極的に学生生活を楽しみたい!と暇がある研究室にいく人もいたので、人それぞれかなと思います。
ちなみに、私が所属した当時は臨床系は人気な研究室でしたが、
どうやら今は忙しいから?という理由で人気が失墜しているとのことです(笑)
この研究室選びには、成績順、くじ引き、じゃんけんなどなど悲喜交々あるのでまた今度書かせてもらえたらと思います!
最後に
今回は、獣医学生がどうやって将来選びを考えているかという話をしてみました。
へぇーっと思って読んでいただけたら幸いです。
意外な人が、研究に残ったり、公務員になったりと本当に将来選択は色々だなぁと思います。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ