
もくじ
1. ごあいさつ
2.いち女性獣医師の獣医師のキャリアに対する感想7(女性ならではの仕事の山)
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第41弾をおおくりしたいと思います。
動物病院は看護師さんが女性が多いので女性が多い職場です。
女性で良かったなと思うところはいっぱいあるのですが、今日は女性だからこそくる仕事の山についてのお話をしたいと思います。
いち女性獣医師の獣医師のキャリアに対する感想7(女性ならではの仕事の山)
獣医さんを職業に選ぶ人の中には、動物が好きだからという人もいれば、私のようにムツゴロウさんや『動物のお医者さん』に憧れてという人もいます。
中には、医療系を志望する中で、人間を診るより動物の方がいいと思って志望した人もいるかもしれません。
何にせよ、人より動物にスポットを当てて獣医さんになった人が多いはずです。
ただ、動物病院に就職すると実感するのは、最大の山は人間関係です(汗)
少人数の職場なので人間関係を良好に保つのが職業としての一番そして永遠の課題かもしれません。
そして男性の場合もそうですが、女性の場合はさらに最初の山が高いかもしれないと思います。
というのは、新人女性獣医師にとって一番大変なのは、動物看護師さんに認めてもらうことだからです。
ちょっと男性には理解しにくい話かもしれませんが、ある時に自分よりものを知らない、自分たちとはじめは同じ仕事をする(なんだったら仕事をおしえたりもする)、立場が違うけど明確ではない(半人前なので獣医として仕事をしているわけではない)、でも給与は高い人が入ってくるとやっぱり関係構築が難しくなることはよくあります。
男性でも同じなのですが、上の立場の獣医師が男性のことが多かったりするので、新人男性獣医師だとなんとなく他の男性獣医師の下についてまとまっていたりするのですが、女性だと上の獣医師とまとまっているわけでもないという中途半端な立ち位置になったりして、これがまたややこしいということになります。
どんな職場でも起こり得ることだと思うのですが、新人獣医師はこの始めのギクシャクをどううまく立ち回って乗り切っていくかという大きい山を入って早々に迎えることになります。
ちなみに、ギクシャクしたまま山を乗り越えられないと、大体は1年ぐらいで別の病院に移って、新しく人間関係をやり直すというパターンになることが多いです。
逆に、山をうまく乗り越えれたパターンは、はじめはコミュニケーション力でやり過ごして、努力している姿や技術や知識が上がっていく中で一人の獣医師として看護師さんから認められていくとパターンでここまでできるとその病院で長く勤める基盤が整ったともいえます。
ただ一つの安心材料として、もしはじめの病院でうまく看護師さんと馴染めなくても大丈夫です。
我慢して経験を積んで、ある程度できる状態になって新しい病院に行って、獣医師としてある程度できる状態であれば、はじめから獣医さんとして接してもらえるので、人間関係はスムーズになるものです。
ちなみに、私もはじめの病院で苦労した口ですが、その後に勤めた病院では仲良くなれる看護師さんに何人も出会えました。
今、ギクシャクしている人も今から就職する人も、うまくいかなくても大丈夫ということだけお伝えしておきます。
長い目で見ておきましょう!
最後に
今回のテーマは、実は高市首相が誕生したときの他の女性政治家の反応を見ていて、そういえばと思って書いてみました。
どんな業界でも女性同士って難しいもんなんだなと改めて思った次第です。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ