
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第47弾をおおくりしたいと思います。
病院に行くときっていくらかかるのか不安ですよね…
そして、「動物病院は高い」というのもよく言われます。
そんな料金対して、獣医さんはどう考えているかをお話ししてみようと思います。
獣医さん的に医療費って高いと思う?
最近は、クレジットカードが使える動物病院が増えて徐々にキャッシュレスも浸透してきましたが、昔はカードが使えない病院が多かったので、お金が足りない…という事件がよく起きていました。
1万円くらいあれば大丈夫と思っていたら、こんなにかかるなんて思わなかった…と言われることもよくありました。
今はカード払いもあるので、口に出して言われる頻度が減ったようにも思いますが、心の中で思うことも多いのではと思います。
個人的に相場観として、軽症だと軽い検査や処置、薬の処方までして大体5000~1万円ぐらい、検査や処置がなければもう少し費用感が下がるかなといった感覚があります。
一方で、重症だと血液検査やレントゲン、超音波検査や処置、薬の処方などをすると2~3万円を超えてくることを覚悟してもらった方がいいという感覚があります。
そして、手術になると当日退院の軽い手術でも10万円弱、入院も必要な手術になってくると種類と入院日数によりますが15万円〜かなといったイメージがあります。
ちなみに、入院すると昔は1日1万円ぐらいを目安にお話しすることが多かったですが、最近では1.5万円〜でお話ししないといけない感じになっていたかなと思います。
この費用に関しては、体重と地域、病院の規模によってかなり左右されます。
感覚的に一次病院でこれくらい、施設の大きい1.5次診療に行くとそこに×1.2~1.5倍くらいでもあり得るかなという感じがします。
小型犬か大型犬かでもかなりかわります。
冷静に見ると、やっぱり高いですよね…
実際、獣医さん的にどう思っているかというと、おそらく勤務医の立場からすると多くの獣医さんが費用に関しては、高いと思っていると思います。(獣医さんは自分のうちの子は基本的に自分で治療するので、獣医でよかった…と思ったことがみんなあるんじゃないかなと思います。。)
ただ、医療費に関しては単純に金額が高いなと思っているだけではなくて、それ以上に高いことに申し訳ない気持ちを抱いているというか、ドキドキしているんじゃないかなとも思います。
というのは、そもそも医療とお金は馴染みが悪いからです。
お医者さんと違って、いつもお金の話が付き纏って、なかなか費用を考えずに検査・治療ができないというのが獣医さんの仕事の一部になっているので、実際問題、常にお金の話をしないといけないことにストレスを感じている獣医さんも結構多いと思います(汗)
ストレスを感じているといってしまうと誤解を生むかもしれないですが、たとえば、私で言うと頑張っても結果がついてこなかった子に対して、最後の支払いのときも気持ちや立場的に立ち会うのが獣医の仕事の中で一番しんどかったです。。
なんというか、もっと何かできることはなかったかという悔しい気持ちと申し訳なさでいっぱいな上に、悲しんでいる飼い主さんから高額なお金をもらわないといけないのは何年働いていてもやっぱりしんどいものでした。
そういう意味で、ただ高いと思っているだけではなくて、医療費に関しては申し訳なかったり、しんどいというのが獣医さんの本音ではないかと思ったりします。
最後に
一獣医師として、獣医を代表して(?)気持ちを語ってみたのですがどうだったでしょうか?
人にもよるとは思いますが、結構それがつらくて獣医さんを続けられない人もいるんじゃないかなと思いますし、身近に辞めた理由にそういった話をしている人もいたので、少なからずそう思っているよというところで締めておきたいと思います。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ