
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第59弾をおおくりしたいと思います。
ChatGPTやGeminiなどテクノロジーの進歩が著しいですよね。
最近、問診のときにChatGPTで相談したらこう言われたという話を聞くことも増えました。
そこで、今日はこのChat GPTに関して獣医さん的にどうなの?という話をしたいと思います。
獣医さん的にChat GPTってどうなの?
Chat GPTって本当に便利ですよね。
私も今まで専門家に聞かないとわからなかったちょっとしたことも自分で解決できるようになって、すごく助かっています。
それはペットを飼われている方も同じで、ペットの症状に対してChat GPTに聞いて参考にする方も増えています。
オンライン相談のときもそうなのですが、実際の動物病院でも「ChatGPTでこう言われて…」というワードをリアルに聞くようになりました。
でも症状に関しては本当に信用していいの?どこまで信用していいの?って心配じゃないですか?
そこで、獣医さんはどう思っているか、2026年5月時点の話をしたいと思います。
まず、現状では
①知識のある人(つまり獣医さん)が鑑別診断や文献を調べるには非常に便利
ChatGPTはインターネット上にある情報を整理しておしえてくれるので、正誤の判断ができる人が参考になる情報がないかを検索したり、症例の論文を探したりするには非常に有用です。
ただしポイントは、情報が正しいかを自分でチェックしないといけないことです。
なので飼い主さん向けの使い方とは言えないかもしれませんが、獣医さんの間でも非常に活躍しています。
②症状から診断をしてもらうのは?
飼い主さんが一番よく使われているのが、こういう症状が気になっていて、何の可能性があるのか?どうしたらいいのか?ということだと思います。
ただ、ChatGPTを実際に使った方の話を聞いているところから言うと、診断という意味ではまだ精度が低いなというのが今現在の印象です。
獣医さんは問診の時、症状をお話しいただく中で、その子の状況に合致したキーワードになる症状を拾って、さらに深く聞くという作業をして鑑別診断をしていくのですが、AIではどうもこの点についてはまだ信用できるレベルではないなと思います。
症状やその子の状態がうまくChat GPTに打ち込めているかという要素もあるのかもしれませんが、心情に寄った回答をしてしまうという性質も診断には不向きなのかなとも思います。
要は参考にはなるとは思うのですが、100%信用できる答えは期待できないので今の所は使いにくいのではと考えています。
③検査の意味や血液検査の項目の意味、薬の効果などを聞くには使える!
診断となると、伝え方次第でかなりブレが大きいですが、決まったことを聞くには非常に有効だと思います。
今から受ける検査がどういう検査なのか?、数値が示す意味、どんな薬を使っているのか?などインターネットで調べるよりわかりやすくおしえてくれるのでそういった使い方はありだと思います。
④計算は信用できないです
一方で、フードの量の計算や薬の量の計算など、計算系は今現在の時点では間違った数値をさも合っているかのように出してくるので注意が必要だと思います。
量の計算などややこしくてAIに頼りたくなることもあると思うのですが、使う場合でも必ず自分で正確かどうかをダブルチェックした方がいいと思います。
あくまで、現時点でという話なので、とんでもないスピードでどんどん賢くなっていくかもしれません。
でも、今の所は獣医さんから見ると診断や状況判断に関しては全面的に信用していいレベルには達していないので、それを念頭に置いて使ってくださいね。
最後に
みなさんはどのくらいAIを活用していますか?
獣医さん的にも、体感で調べ物にかかる時間が1/100になって本当に重宝しています。
今やもうなくてはならないと言っても差し支えないかもしれません。
一方で、信用しすぎて失敗することもあるので上手に付き合っていただけたらよいと思います。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ