獣医さんのコラム(125)獣医さんが解説する夏のお散歩で気をつけるべきこと!

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する夏のお散歩で気をつけるべきこと!

  アスファルトは熱いです

  放射熱を意識しよう

  ・お水を持ち歩こう

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

毎日熱い日が続いていますね…

わんちゃんは暑くてもお散歩に行かないとおトイレできない子も多いので、この時期は大変ですよね。

今日はそんな夏のお散歩の注意点についてのお話をしたいと思います。

獣医さんが解説する夏のお散歩で気をつけるべきこと!

アスファルトは熱いです

例えば、

屋外プールに行ったけどビーチサンダルを忘れて、プールサイドを裸足で歩いたら熱くて痛かった!という経験はないでしょうか?

普段は靴を履いて外出するのでなかなか感じることは少ないと思うのですが、夏は地面も熱されてとてもじゃないけど靴なしで歩けません。

実は、アスファルトは黒い色も相まって熱を吸収するので、夏の熱い日には50~60℃に達すると言われています。

そんな中で外を散歩してしまうと、肉球が火傷をしてしまいます。

日中、お外に連れていかないといけない時はぜひ、地面に手の甲をつけて温度を確かめる習慣をつけてください。

もちろん、わんちゃんの肉球も歳とともに分厚くなって熱さに負けないよう進化していきますが、それでも熱いものは熱いです。

少なくとも、人間が触って熱い!と思う時は避けましょう。

放射熱を意識しよう

お散歩は毎日のことなので、どうしても行かないとおトイレできないということも多いと思います。

ただ、実は夏は日が暮れても地面から日中蓄えていた熱が放熱されて、地面付近はまだ暑いことが多々あります。

人間よりも背の低いわんちゃんはその影響を受けやすいです。

お散歩は、できれば早朝と夜遅くが良いと思いますが、そうは言ってられない時もあると思いますので、夏だけお散歩コースかえてもらうというのも良いかもしれません。

土の地面はアスファルトに比べ放射熱の影響が比較的小さいので、夏だけ日が暮れてから近くの公園などにカートや抱っこで行くというのも一案です。

夏は無理のない範囲でお散歩をしてあげてくださいね。

お水を持ち歩こう

最近は、お散歩にお水を持ち歩く方も増えていますが、もしまだお散歩バッグにお水のご用意がないという方はぜひお水を加えてください。

わんちゃんは人間ほど汗をかける動物ではないですが、その分パンティングをして熱を逃がしているので、暑い環境下ではやっぱり喉が渇きます。

また、パンティングは熱を逃すために口から水分を蒸発させているので、実際に水分も失われていて補う必要もあります。

さらに、お水を飲むことで体内の温度を下げるという効果もあるので、お散歩中にパンティングが止まらないなと思ったらお水を飲ませてあげてください。

わんちゃんは意外と氷も好きなのでお散歩に氷水を持っていくのもありかもしれません。

最後に

人間も動物さんもこの季節は本当に大変ですが、色々対策して頑張って乗り越えましょうね。

特に、パグやフレンチブルドッグさんといった短頭種の子は体の構造的に暑さは大敵なので、十分注意してあげてくださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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