
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
昨日はわんちゃん編をおおくりしましたが、本日はねこちゃんのフードの話をしたいと思います。
ねこちゃんは小さい犬のように扱われた時代もあるのですが、全く別の生き物なのでやっぱりフードについてもわんちゃんとは違う事情があります。
医療面からみたフード選びのコツ~ねこちゃん編~

キャットフードの考え方
わんちゃんは実は雑食ですと昨日コラムに書きましたが、ねこちゃんはわんちゃんとは違い肉食の動物さんです。
日本では某○ザエさんの影響なのか、ねこちゃんといえば魚が好きというイメージがあるかもしれませんがそういうわけではありません。
実際には、お肉系を原材料としたフードが多いですし、ねこちゃんもお肉系でも好んで食べてくれます。(イメージ戦略もあってか、わざと魚フレーバーにしているキャットフードはとても多いです)
さらにいうと、ねこちゃんに青魚だけ与えていると黄色脂肪症という病気になってしまうので、ねこちゃんはお魚も好きだけどお肉系でも問題ないことを覚えておいてくださいね。
そして、ねこちゃんは比較的グルメな動物さんです。
味に敏感な子も多いのと、実は贅沢病のような状態になることがあります。
美味しそうなものばかり与えていると、はじめは喜んで食べていたものも食べなくなることがあったりするので、そういう性質がある場合があることも覚えていてもらえたらと思います。
医療面からのフード選びのコツ
一般的に良いフードの条件は、わんちゃんと同じで①完全栄養食であること、②しっかりとした原材料を使っていること、③品質管理がしっかりされていることです。
良いフードでも体に合っていないと有害事象が出ることも同じなのですが、
ねこちゃんでは特に気をつけてもらいたいことがあります。
一つ目は、
体質的に、尿結晶が出やすいねこちゃんがいることです。
普通のごはんを食べていると、おしっこがアルカリ性に傾いてストラバイトという結晶が析出するねこちゃんが結構います。
結晶が出ているというだけであればまだ良いのですが、オス猫さんの尿道は非常に細いので、尿結晶などの影響で容易に尿道閉塞という病気になるので、体質的に尿結晶が出る子は尿のpHをコントロールするごはんの方が適していると思います。
二つ目は、
体質的に、腎臓に尿結石ができる体質の子も多いことです。
この尿結石は、一つ目のストラバイトとは違いシュウ酸カルシウムという種類で、純血種の猫ちゃんでとても多いです。
気づかないうちに結石ができていて、石が落ちて尿管につまってしまい急性腎不全になって発覚するというのが典型的なパターンです。
そういう体質の子の場合は、シュウ酸カルシウムができにくくする尿石用のごはんを食べて対策していただく方が良いと思います。
尿結晶も尿結石も普通に生活している分には発症するまで気づかないということが多いので、病院が嫌いな子も多いと思いますが、若くても健診を受けてフードが合っているかをチェックしてもらうといいと思います。
三つ目は、
ねこちゃん全体の性質として、高齢になってくると程度の差はあっても腎臓が悪くなってくるということです。
そのため、ねこちゃんのフードでは年齢に合わせて腎臓に負荷をかける塩分やリンの配合量を調整してつくられています。
10歳以上用や15歳以上用などと細かく分かれているのはこのためです。
腎臓用のごはんは蛋白質の量の問題があるので、予防のために腎臓食というのは筋肉量が落ちてしまう可能性があり良くありませんが、
年齢に合わせて腎臓に負荷をかけないフードにかえていく必要があることと、腎不全を発症した場合は腎臓用のごはんに変更してもらう必要があることを覚えていていただけたらと思います。
最後に
書いていると、ねこちゃんは泌尿器系の問題が多いですね。。
動物さんによって弱いところや悪くなりやすいところがあるということだと思います。
それに加えて、お腹が弱いなど個人個人の弱いところもあると思うので、それに合わせたフード選びをしていただければと思います!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ