獣医さんのコラム(204)獣医さんが解説するノミ・ダニは冬もいるの?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説するノミ・ダニは冬もいるの?

  そもそもノミダニとは?予防って?

  冬は必要?

  ・こういう子はしておいた方がいい?

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

いよいよ年末ですね。。

今年も風のように1年が過ぎてもう残すところあと5日です汗

さて、今日はよく質問を受ける冬のノミダニ予防についての話をしたいと思います。

獣医さんが解説するノミ・ダニは冬もいるの?

そもそもノミダニとは?予防って?

あまり詳しくない方もいらっしゃると思うので、まずはノミダニって?という話からしておきたいと思います。

ノミダニとまとめて呼んでいますが、正確には、ノミとは通常はネコノミのことをさしています。

イヌノミもいますが、90%以上はネコノミと言われていて、犬にも猫にも感染します。

一方で、ダニはお家にいるダニではなく、お外で感染し吸血して膨れてくるマダニのことをさしています。

地域差はありますが一番多いのはフタトゲチマダニで、キチマダニ、ヤマトマダニなど複数の種類のダニがいます。

予防には、基本的には首筋に垂らすスポット剤(滴下剤)という液体タイプとおやつ(チュアブル)タイプの薬があり、1ヶ月に1回もしくは製剤によっては3ヶ月に1回使用することでノミとマダニを駆除することができます。

ちょっと詳しく言うと、スポット剤は皮脂層に広がり、ノミやマダニや皮膚に接触したり、吸血しようとしたときに効きますが、おやつタイプは血中にとどまり吸血したときに作用することで駆虫しています。

冬は必要?

では今のこの寒い季節に予防をする必要があるかというと、基本的に予防をした方がいいですとお伝えしています。

まず、ノミが活発に活動する温度は20〜30℃といわれていますが、10℃程度まで気温が下がっても生き残って気温が上がると繁殖活動を再開します。

暖房を使用しているお家だと動物さんが冬もノミを持っているということがあり、他の子にうつすこともよくあります。

さらに、一度お家の中で繁殖するとマットの下などに卵や蛹がとてつもない数が隠れているので駆除するのがとても大変ということも予防を継続した方がいい理由の一つです。

マダニに関しては、種類によって色々なのですが、最も多いフタトゲチマダニで10℃前後まで活動可能で、耐寒限界温度はそれよりも低いと考えられています。

つまり、寒さに耐えたマダニが10℃以上になった時間に活動を活発化させる可能性があるということです。

特に暖冬だと咬傷例が多いので、今年も注意が必要です。

こういう子はしておいた方がいい?

予防率でいうと、全ての子たちが予防をしているというわけではないのですが、特に予防をしておいた方が良い子たちもいます。

まず、トリミングサロンやしつけ教室、ドッグランなど、他のわんちゃんに接触もしくは同じ空間を使う場所に行く子たちは必ず予防しておいてもらった方が良いです。

あとは、お年寄りや子どもさん、病気治療中の方がいるご家庭も予防は継続してください。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)や猫ひっかき病などノミやマダニが媒介する感染症を持ち込む可能性がありますので注意してください。

最後に

感染する可能性を可能な限り下げることが予防の醍醐味なので、かからないのに必要なの?と思うこともあると思うのですが、かからない=正解と言えると思います。

ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、今は3ヶ月に1回の便利な薬なども発売されていますので、ぜひ冬も忘れず予防薬をつけていただければと思います!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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