獣医さんのコラム(206)獣医さんが解説する日本とアメリカの獣医療の比較!

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する日本とアメリカの獣医療の比較!

  よくあるイメージとは?

  実際にはどう?

  ・アメリカのすごいところ

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

いよいよ大晦日!

今年も終わりますね。

本日は、今たまたまアメリカの獣医療に触れる機会を持っているということもあって、この機会にアメリカと日本の獣医療についてをコラムにしたと思います。

獣医さんが解説する日本とアメリカの獣医療の比較!

よくあるイメージとは?

ヒトの医療に関して言うと、アメリカは気軽に病院に行けない国、日本は医療の安心大国というイメージがあるのではないのではないかと思うのですがいかがでしょうか?

実は、獣医療の領域で言うとそのイメージはちょっと違っていて、アメリカは医療の最先端を行っている国というイメージがとても強いです。

というのは、私たち獣医さんはアメリカなどの海外で出版された教科書の翻訳版を使って授業を受け、英語論文を用いた教育を受けてきているからです。

卒業後も、アメリカをはじめとする海外の専門医の講演を聞いたり、アメリカ発の薬剤を日常的に使用していたり、新しい手術手技もアメリカ発のことが多かったりします。

そして、日本で専門分野でセミナーをする日本の獣医師もアメリカの専門医という肩書きを持っていることも多いです。

こういった経緯があって、日本の獣医師はアメリカが最先端というイメージがあるのだと思います。

実際にはどう?

アメリカでは、分担がはっきりとしていて看護師さんが果たす役割が日本以上に高いです。(日本も最近、動物看護師が国家資格化されましたが、アメリカではさらに分野によっての認定看護師という制度もあります。)

チーム医療といった側面も強く、マンパワーがあってチームで良い医療を行っているという印象です。

日本は、まだまだ獣医師主体の治療といった側面がありますが、その分、獣医師個人のカバーできる範囲や技術が高い印象があります。

誤解を恐れずいうと、個人の能力が高いのではないかなと思います。

そしてやっぱり治療費も安価です。

あとは、日本はかなり粘り強く治療を続けられますが、アメリカでは割と早い段階で安楽死を提案されます。

どちらがいいのかとは言いづらいのですが、日本的な感覚でいうとそんな理由で安楽死!?と思うようなこともよく聞きます。(治療費の問題で安楽死になっているケースも少なくないようです。)

アメリカのすごいところ

実際には?という話にも出てきたように、チーム医療が発達しているところというのはもちろんのこと、それを支える確立された専門医や認定看護師制度などシステムの運用が素晴らしいと思います。

日本では、学会という獣医師の集まりが一定の基準を定めていて、その基準を個人的に満たした上で専門医もしくは認定医として認められるというパターンが多いのですが、アメリカでは大学の各科に専門医制度が紐づいており、各科でインターン獣医、レジデント獣医という段階を経て専門医になります。

その過程で、論文執筆などが必須なので臨床研究(よくイメージされるような実験の研究論文ではなく実際の医療手技が治療の成果をまとめたようなもの)の発表の数も多く盛んです。

その他にも、日本では限られたところでした受けれない放射線治療が幅広く受けれることや、日本では法律的に規制されていて獣医では実用化があまり進んでいないPETという放射線を利用とした検査技術も受けられる施設もあります。

また、人工関節の置換術や血液透析という手技もより広く普及していたり、腫瘍に対する免疫療法などをはじめ先進医療に関してもリード的な立場を取っています。

最後に

なんとなく、獣医さんと飼い主さんで日本とアメリカに対する印象が違うなと感じたので、今回コラムの題材にしてみたのですが、印象通りでしたか?それとも印象と違ったでしょうか?

さて改めて、今年も今日で終わりですね。

コラムを読んでいただいて本当にありがとうございました。

来年も1/2からまたコラム連載が始まりますので、2026年もぜひ引き続きよろしくお願いいたします!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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