もくじ
1. ごあいさつ
・院長
・トリマー
3. 最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
みなさんは動物病院に行って、このスタッフは…?と思うことはないですか?
意外と獣医さんと看護師さん以外の職種の方がいたり、資格があったりなかったりと色々なケースがあります。
最近、動物看護師が国家資格化したりと複雑になっているのでそのあたりも踏まえて解説しようと思います。
動物病院スタッフの職種について解説!
・院長
病院の責任者の獣医さんのことです。
昔は、オーナー獣医師が院長でしたが、今は企業が病院をつくって運営していたり、代替わり、事業継承も増えてきて、自身がオーナーではない院長職の方も増えてきました。
昔の病院引き継いだ上で、改名して病院運営されている場合は、大体は事業継承で、オーナー獣医師が院長のことが多いです。
・勤務医(代診)
通称『代診』とも呼ばれます。院長ではない獣医さんのことです。
昔は、代診は院長獣医師のサポートというイメージもありましたが、今は獣医療全体的に専門性が高まってきて、代診が専門性を持っている場合も多いです。
特に複数獣医師がいる病院ではその傾向が強いかなと思います。
ちなみに、大学を卒業したての獣医さんは、まずは先輩獣医師のサポートからすることも多いので、春先〜夏にかけては獣医さんでも看護師さんの役割をしている場合もあります。
・動物看護師
2022年から「愛玩動物看護師」として国家資格になりました。
今、卒業してくる看護師さんはすでにこの資格を取得して卒業してきます。
国家資格化される前に看護師になって働いている人は、試験を受けて資格を取得しないといけないので、今のところ、資格を持っている=技術があるという訳ではないですが、看護師さんの資格が国家資格化したことで、今後看護師さんとしての専門性がより深まっていくのではないかと思います。
・トリマー
動物病院では、トリミングを専門とするトリマーさんや、動物看護師も専門学校でトリミングを勉強する場合があるので、看護師兼トリマーという場合があります。
トリミングサロンと同様のサービスを提供している場合もありますし、高齢や持病があるわんちゃんに向けて医療的なことを重視してトリミングを提供している場合もあるので、病院によって同じトリミングをするにしても少し雰囲気が違う場合があります。
総じて、病院だと獣医さんが診察してからという場合が多く持病持ちの子のトリミング経験が多いので、持病を持っている子や、ねこちゃんは病院のトリマーさんに相談してみるとよいと思いますよ。
・受付/その他スタッフ
受付も看護師さんが兼任している場合と、受付専任スタッフがいる場合があります。
受付スタッフさんには資格などは特に必要ないですが、中には動物看護師資格を持っていたり、色々と判断が必要なので経験豊富な方がいらっしゃることが多いのではないかと思います。
その他のスタッフとして、病院は動物たちが集まるので毛などが舞いがちなため、専任の清掃スタッフがいたり、ドッグトレーナーの資格を持ったスタッフがいたりする場合があります。
最後に
何軒か病院に行かれたことがある方は、その病院ごとの雰囲気や職域の違いをなんとなく感じることもあるのではないしょうか?
病院によって、看護師さんが強い病院、獣医師が看護師より多い病院などなど色々なので、前知識をもって観察してみると面白いと思いますよ。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ