もくじ
1. ごあいさつ
3. 最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
動物病院で働いていると、いろいろなところからお迎えされたわんちゃん、ねこちゃんとお会いしますが、それにまつわるエピソードや悩みなどもたくさんあります。
クリスマス、年末年始とイベントとお休みが続く時期は、新しい家族をお迎えする方も多いので、ここを気をつけてというということを知ってもらえたらなと思ってこのトピックを選んでみました。
お迎え先別に、獣医さん的な気をつけてというポイントをまとめてみたのでお役に立てると幸いです。
わんちゃん、ねこちゃんどこでお迎えしたらいい?
・ペットショップさん
わんちゃん、ねこちゃんを飼った経験が全くない人は、すべてがマニュアル化され
ていて、丁寧に案内してくれるという意味でペットショップさんをおすすめします。
注意点としては、ペットショップさんからでも原虫という顕微鏡でしか見えない寄成
虫や、わんちゃんの場合、ケンネルコフという風邪のような感染症に罹っていること
がよくあります。
お腹の治療をしていました、咳の治療をしていましたという子はお迎えした後に、環
境の変化で再度症状が出ることがあります。
あとは、ペットショップさんによってはサプリメントやミルクなど独自のものを一緒に購入する場合もあります。
悪いものではないのですが、こんなに必要?と戸惑っている方もお見かけするので、そんな時は獣医さんに相談してみてくださいね。
・ブリーダーさん
少し慣れた方や、初めてでも色々な情報を調べる余裕のある方はブリーダーさんを自分で探してみるのもありだと思います。
いいブリーダーさんだと、すごく情熱を持ってわんちゃん、ねこちゃんの繁殖をされていたり、自分のお家で子どもを産ませたいという方は、ブリーダーさんによってお婿さんとお見合いさせてくれるところもあったりします。
ただし、個々で色々なので、予防などの説明をしっかりしてくれるかはそのブリーダーさんによるので注意が必要です。
中には、あまり質の良くないブリーダーさんからお迎えして…というトラブルもお見かけするので、口コミをしっかり調べたり、お知り合いの紹介などよく調べて選んでくださいね。
・知人のお家から
あとは、知り合いのお家で生まれた子をもらうパターンもあります。
お知り合いからだと無料でもらい受けるというパターンもあって、お迎えしやすかっ
たり、知り合いなので頼りやすいというところはいいところだなと思います。
ただし、プロではないので予防や必要なことは自分で調べないといけないということ
と、わんちゃんの場合、断尾されていない自然な状態なので、一般的に見かける姿と
違うことがあります。
ねこちゃんの場合は、外を出入りしているねこちゃんだったりする場合があるので、
母子感染を除外できないので注意が必要です。
・愛護団体さん
余裕がある方はぜひ保護された子をお家にお迎えしてあげてください。
注意点としては、ねこちゃんの場合は子猫さんを譲り受けるというパターンが多いので初めての方でもお迎えしやすいですが、わんちゃんの場合は年齢がわからない保護犬やブリーダーさんからの引退犬など訳
ありのわんちゃんも多いです。
訳ありわんちゃんは、普通と違う環境に置かれて問題を抱えている子もいるので、気
長に一緒に暮らしていってあげられる経験者向きかなと思います。
そういう子達の中で、迎えた当初はこうだったけど、一緒に暮らして今は穏やかに暮
らせていますという素敵なお話もお聞きするので、わんちゃんを中心に生活を考えてあげられる方はぜひ保護団体さんからお迎えを検討してあげてください。
とても素敵なことだと思います。
最後に
わんちゃん、ねこちゃんは生き物なので、その子その子で三者三様です。
初めて飼われる方はこっちの方がいいかな?というのはあるものの、どこからお迎えしても環境が変化すると予定通り行かないことが様々起きます。
子どもだと、すぐに悪化することもあるので何かあった時に時間が取れる時にお迎え
してくださいね!
ちなみに、お盆や年末年始などは病院がお休みになることも多いので、その期間にお
迎えしようと思っている方は、事前に開いている病院を調べておくといいと思います。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ