獣医さんのコラム(239)獣医さんが解説する動物たちは天気の影響を受ける?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する動物たちは天気の影響は受ける?

  気象病って知ってる?

  わんちゃんの場合

  ねこちゃんの場合

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

本日は豆知識的なお話をおおくりしたいと思います。

テーマは「天気」です。

人は天気が悪いと偏頭痛が出てしんどい…という人も多いと思いますが、わんちゃんやねこちゃんはどうなのでしょうか?

そんな話をしてみたいと思います。

獣医さんが解説する動物たちは天気の影響は受ける?

気象病って知ってる?

天気が悪いと具合が悪くなるというのは、気持ちの問題?と思われがちなのですが、実は人では気象病という名前がついている病気の一つです。

気象病とは、気圧・気温・湿度の急激な変化で自律神経が乱れることで引き起こされる頭痛やめまい、疲労感、関節痛など症状の総称です。

中でも、気圧の急激な変化が最も症状を出しやすく、これには耳の奥の内耳という部分が気圧の変化をキャッチして起こる症状です。

では、わんちゃんやねこちゃんにも気象病はあるのでしょうか?

わんちゃんの場合

結論から言うとわんちゃんでは、残念ながら今の所「気象病」という病気は明確に定義されていません。

これは天気によって特に何も症状を起こさないということではありません。

ただ、わんちゃんだとどうしても頭痛やめまいという症状はなかなか証明が難しいので、人よりはもう少しはっきりした症状が問題として取り扱われる傾向にあります。

その一つが「てんかん発作」です。

人では気圧の変化によっててんかん発作が誘発される頻度が増加することが指摘されており、人と近いてんかんモデルである犬でも関連性が疑われています。

つまり、台風の接近などの気圧の低下で発作を起こしやすくなる可能性があるということです。

その他にも、関節痛や腰痛といった慢性痛の悪化も問題になりやすい症状です。

気圧が下がると関節や組織内の圧も変化することで神経が刺激されたり、気温が下がることで関節や組織を支える筋肉の硬直が起こることで痛みが出やすくなります。

また、個体差はあるものの天候の変化によって食欲や元気が影響される場合もあります。

ねこちゃんの場合

ねこちゃんも、気象病というはっきりした病気は定義されていません。

ただし、ねこちゃんの場合は季節や天候と行動の変化が統計的に研究されており、湿度が上がると活動性が落ちることがわかっており、グルーミングや爪研ぎが減少したり、気圧の低下で不安行動を示すことも指摘されています。

逆に、日照時間が長くなると活動量が増えることもわかっています。

ねこちゃんはわんちゃんよりさらに敏感に気象条件に左右され、ちょっと元気がない?食欲がない?という行動の変化が出やすい動物と言えるかもしれません。

最後に

ちなみに、ねこちゃんはわんちゃんより目立ちにくいですが関節症も多い動物なので、天気によって慢性痛の悪化や関節症の子の動きだしの鈍さも出るということも起こります。

お年寄りになると、雨の日は不調になりやすいので注意してあげてくださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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