獣医さんのコラム(242)獣医さんが解説する猫=魚が好きは実はウソ?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する猫=魚が好きは実はウソ?

  イメージは猫といえば魚!

  本当に魚好き?

  実際はこんな感じ

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

今日は豆知識シリーズをお送りしようと思っています。

ズバリ、猫ちゃんの食の好みについてです。

日本では、猫といえば魚ですがこれって世界共通?

そんな話をしたいと思います。

獣医さんが解説する猫=魚が好きは実はウソ?

イメージは猫といえば魚!

キャットフード売り場を見渡してみると、マグロ、サーモン、しらすなどお魚系がたくさんありますよね。

昔から、「お魚くわえた野良猫〜♪、おおっかけ〜て♪」で育ってきた身としては、猫は魚が好きというイメージが根強いですよね。

本当に魚を好きだと思う?と改めて聞かれると、「えっ好きじゃないの?」と思う方が多いんじゃないかと思います。

でも、実は獣医さん的には猫=魚好きというわけではないんです。

本当に魚好き?

魚好き!というこのイメージ、元を辿ると実は日本が魚を食べる国民性であることが大きく関わっていると言われています。

今でこそ、ねこちゃんはペットとしての地位を確立していてお家の中で大切にされて暮らしていますが、ふた昔ほど前は、猫は放し飼いが当たり前でした。

そして、人のごはんの残り物を与えられるのが普通だった時があったんです。

今はお肉中心というご家庭も多いですが、昔は魚食が多かったということもあって、ねこちゃんのご馳走といえば食べ残しの魚の骨や皮というパターンだったようです。

実は猫は幼少期の食生で生涯の食の好みの傾向が決まる生き物です。

なので、幼少期に魚をご馳走として与えられていると、大人になっても魚を好物として食べる子に育ちます。

その結果、猫=魚が好きというイメージが生まれたのではないかと言われています。

時代とともに人の食卓では魚よりお肉が多くなっていき、ねこちゃんは残り物ではなくキャットフードをもらうようになっていったので、残飯のお魚で育った猫も減少していったと考えられます。

ただし、人のイメージは根強いもので、猫といえば魚好きというところが固定概念としてあったようで、キャットフードも魚系の方が一般受けがよかったり、みんなが通ってきたであろう国民的なアニメの主題歌にも出てきたりしていきます。

そして、魚系のキャットフード見て、アニメの主題歌を聞くことで次世代にも、猫のイメージとして受け継がれていき、今に至るというわけです。

実際はこんな感じ

でも実際のところはというと、家猫はリビアヤマネコというヤマネコから派生した種であり、比較的野生動物としての習性をよく残している動物です。

その点でいうと、リビアヤマネコは砂漠地帯の動物であり、海や川で魚を食べるような環境下にいる動物ではありません。

主に食べているのは、ネズミや鳥、小型哺乳類なので、本来はお肉の方を好む動物と言えると思います。

実際に、海外では主に原料になっているのはチキンや穀物で、原料の確保の難しい魚を主原料にしていることはほとんどなく、猫が魚を好むという概念も存在しません。

ちなみに、日本でも魚味が目につくことが多いですが、ヒルズ、ロイヤルカナン、ニュートロ、アイムスなどのメーカーのキャットフードで使われている主原料はやっぱりチキンをはじめとする肉系と穀物だったりします。

なので、結論としては、ねこちゃんは性質として魚好きというわけではないが、幼少期に食べていると魚好きになるといったところになると思います。

最後に

今日は、ねこちゃんは実は…という話を取り上げてみました。

ちなみに、お魚系も嫌いかというと匂いが強いので好きな子も多かったりします。
でも、お魚を好まないねこちゃんがいても、変ではないのでご安心くださいね!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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