獣医さんのコラム(254)獣医さんが解説するお外での誤食注意!危険な植物!

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説するお外での誤食注意!危険な植物!

  スイセン

  チューリップ

  アジサイ

  キョウチクトウ

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

G.W中、いかがお過ごしでしょうか?
まだお仕事という方もいらっしゃると思いますが、引き続きお出かけが増える季節に注意してほしい話を取り上げていきたいと思います。

今日のテーマはお外で出会う誤食注意の植物についてです。

獣医さんが解説するお外での誤食注意!危険な植物!

スイセン

公園やお庭でこの時期、よく目にするのがスイセンです。

白や黄色い花が目を引いて綺麗なお花なのですが、実はわんちゃんにとって有害な植物です。

特に、地面を掘ったりが好きな子は要注意かもしれません。

スイセンは、花や葉も毒性があるのですが、特に球根は毒性が強いことで知られています。

強い催吐作用があるの同時に、スイセンの中に含まれるアルカイドという物質が口の粘膜などを損傷させる可能性があります。

少量の誤食だと、消化器症状や元気食欲の低下ですみますが、重度になるとけいれんや不整脈などを起こし亡くなる可能性があります。


チューリップ

5月といえばチューリップがきれいな季節ですよね。

実はこのチューリップも有毒植物です。

チューリップも球根が最も危険ですが、他の部位も有毒です。

比較的中毒症状が軽めで、嘔吐などの軽い消化器症状が多いですが、球根を数個単位で誤食した場合は不整脈や昏睡、呼吸困難やけいれんなどを起こす可能性があります。

ちなみに、スイセンとチューリップは同じカテゴリーの植物で、そのほかにもヒヤシンスやアマリリスなど球根から栽培するような植物は等しく有害なので気をつけましょう。


アジサイ

アジサイも今からの時期きれいに咲くお花の一つですが、これにも毒があります。

アジサイの中に含まれるのは青酸配糖体という毒性物質で、青梅や桃の種に含まれているものと同じです。

アジサイに関しては花や茎などにこの青酸配糖体が含まれています。

こちらも比較的軽度の中毒が多いですが、元気がなくなり嘔吐や下痢といった症状が出ます。

大量に誤食すると頻脈や過興奮、流涎、けいれんなどの症状も出るので注意してくださいね。

キョウチクトウ

そして最後にご紹介するのが、学校や公園で見かけるキョウチクトウです。

実はこの植物はかなり危険な中毒性があります。

例として馬での話をすると、犬の何倍も大きい体格を持つ馬がキョウチクトウの葉を10~20枚食べただけで亡くなったという報告があるくらいかなり強い毒を含んでいます。

特に、危険なのは茎や根ですが、花や葉っぱはもちろん、葉っぱが浮いていた水も危険です。

ワンちゃんの明確な中毒量は明らかになっていませんが、馬の例を見ると葉っぱ1枚を食べただけでかなり危険だと思った方がよいです。

症状としては、嘔吐、下痢、起立不能、不整脈や頻脈などが起こります。

ちなみにこの植物、有害すぎて虫もつかないのと、丈夫できれいな花を咲かせるという理由で子どもや動物の出入りする施設に植えられているのですが、人間にも動物にもかなり危険な植物なので本当に注意してください。

最後に

植物系の中毒は、中毒量がはっきりしていないものがほとんどなのと、どれくらい誤食したのかわからないこともよくあります。

もし、何か食べた疑いがあるときは、なるべく早く病院に行って催吐処置をしてもらうというのを覚えておいてもらうといいと思います。

もちろん、食べる前に防ぐのが一番なので、危険な植物を覚えておいてもらって近くに行かないようにしてくださいね!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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