獣医さんのコラム(295)獣医さんが解説する猫はまたたびで酔っ払っているの?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する猫はまたたびで酔っ払っているの?

  またたびはお酒みたいなもの?

  ままたびが起こす作用とは?

  またたび以外にも…

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

先週は少しコラムにお休みをいただいていましたが、今日から通常通りに戻る予定です。

さて、そんな休み明け第一弾は、動物の豆知識シリーズをおおくりしたいと思います。

テーマは「猫とまたたび」です。

獣医さんが解説する猫はまたたびで酔っ払っているの?

またたびはお酒みたいなもの?

またたびを出すと、ねこちゃんはゴロゴロいって、体をこすりつけだしたりと、あたかも酔っ払ったような行動をしだしますよね。

人間で言うところのお酒のようなもの?と思ったりしがちですが、実はちょっと違います。

ときには、またたびを出したときの様子を見て、麻薬にたぐい?とも思う方もいるかもしれませんが、それもちょっと違います。

またたびは、一言で言うと気分を高揚させる天然の嗅覚刺激物といったところです。

ままたびが起こす作用とは?

では、またたびの作用はと言うと、またたびに含まれるネペタラクトールという成分が、猫の嗅覚受容体を刺激し、脳へ信号が送られます。

この信号によって、脳でエンドルフィン(快感や幸福感に関する物質)の働きが高まると考えられています。

その結果、

・ゴロゴロ転がる

・顔や体をこすりつける

・のどを鳴らす

・よだれが出る

・活発に動き回る

といった一時的に気分が高揚することでの行動が認められます。

ちなみに、猫がみんな反応するというわけではありません。

生後2~3ヶ月未満の子猫だとほとんど反応しないと言われており、成猫でも2~3割の猫は反応しないと言われています。

またたび以外にも…

実はまたたび以外にも猫がメロメロになってしまう植物があります。

それが、『キャットニップ(イヌハッカ)』です。

またたびより効果は穏やかと言われていますが、外国ではこちらの方がよく使われています。

このキャットニップもネペタラクトンという成分が嗅覚受容体を刺激し、エンドルフィンを働きを活性化させる植物です。

ちなみに、またたびもキャットニップも、猫が体を擦り付けることで害虫を寄せ付けなくなるという効果が報告されており、この効果を得るための進化だったのではとい言われています。

面白いですよね。

最後に

またたびやキャットニップでの高揚は5~15分程度で落ち着き、特に依存性もありません。

それを考えると、すごい植物ですよね。

人間にも同じようなものがあれば何となく幸せに毎日過ごせそう?な気もします。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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