
もくじ
1. ごあいさつ
・鼻の渇き
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
病院で診察しているとよく脱水のことについて聞かれます。
お年をとってくると皮下点滴に通う子も増えてきて、お休みの関係で病院に行けないと脱水が大丈夫かな?と思うこともあるかもしれません。
今日は獣医さんが簡易的にどう脱水をみているかを解説したいと思います。
獣医さんが解説する身体にお水が足りないときのサイン

脱水に注意
病院では脱水しているな…と感じる動物さんが来院することはよくあります。
体の調子が悪くて水分が出ていってしまっている子ももちろん、腎臓など内臓の働きが低下して水分が失われやすい子もいます。
あとは、若いわんちゃんやねこちゃんだとあまり飲水しない子も多く、血が濃すぎるといったケースもよくあります。
今回は獣医さんが簡易的に脱水をチェックしている方法を解説してみたいと思います。
皮膚をチェック
一番よく使うのが、『皮膚ツルゴールテスト』です。
これは皮膚をつまんで、皮膚が元に戻る時間をみる検査です。
すぐに戻ると正常で、戻りが遅いと脱水しているサインです。
すぐに戻るってどういうこと?と思うかもしれませんが、自分の腕の皮膚をつまんで戻る感じを見てもらうと正常が大体わかると思います。
脱水があると、この戻るまでの時間がだんだん延長してくるので、獣医さんは身体検査のときにこの方法でよく脱水感をチェックしています。
ただ注意点もあって、5%以下の脱水の場合はあまり変化が感じられないことが多いです。
つまり、若くてお水をあまり飲まない子の脱水感はこの検査ではあまり検出できないことが多いです。
一方で、嘔吐などで水分が足りない子や慢性疾患で定期的に皮下点滴をしているような子は脱水感がわかりやすいです。
お口の粘膜の湿潤感
口の粘膜の湿り具合もわかりやすい指標の一つかもしれません。
これも身体検査のときにチェックしていることが多いです。
人でも汗を大量にかいて喉がカラカラだと口の中が乾いてくる感じがすることがあると思います。
脱水してくると同じことがわんちゃんやねこちゃんでも起こっています。
これもどんな感じかは自分のお口の中に指を一本入れて歯茎をなぞってみるとわかりやすいかもしれません。
ぬるっとしていて正常です。
これが、ちょっと指が引っかかったり、乾いている感じがあれば脱水と判断します。
鼻の渇き
あとは、鼻の渇きを見ている場合もあります。
これは、皮膚ツルゴールテストや粘膜の湿潤感よりは正確なものというわけではないです。
というのは、ぺろっと舐めてしまったり、鼻の分泌物が出たりといった関係でかわってしまうからです。
ただ、何度も診察していて身体の状態を見ている子だと、その子の普段の状態がわかっているので脱水感が鼻でわかることがあります。
飼い主さんからも、鼻がいつもより乾いていてという稟告をいただくこともあるので、毎日一緒にいると変化を感じる部分かもしれないなと思います。
最後に
実は一番正確なのは体重なのですが、直近の体重が正確にわからないことが多いので動物病院では指標として使いづらいときが多いです。
なので、究極はお家の子の体重を毎日チェックすることができれば脱水をある程度正確に出せるかもしれませんね。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ