もくじ
1. ごあいさつ
4. 最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
お家のわんちゃん、ねこちゃんを撫でていたら何かポツッとできものが…というシュチエーションや、トリミングにいったらトリマーさんにできものがあると言われたということはよくあると思います。
獣医さんとしてもよく相談されるトピックなので、本日は皮膚のできものについて解説してみたいと思います。
獣医さんが解説する『できもの』ってなに?
実は、ひとことで『できもの』といっても色々な場合があります。
皮膚にポコっと膨らんだものがあると、よく『できもの』と表現されます。
これを、ちょっと専門的にいうと、できものは全て『腫瘍』という病気のことをさします。
ただ、腫瘍と聞くと悪いイメージがあると思うのですが、腫瘍=癌ではありません。
腫瘍をさらに分けると、良性の腫瘍と悪性の腫瘍があって、悪性の腫瘍の内、上皮に由来するもののことを癌と呼んでいます。
できものっていいもの?悪いもの?
では、できものは結局いいものなの?ということなのですが、
実は、細胞をとってみないとわからないという話になります。
ただ、細胞をとる検査を毎回するということはなかなかできません。
そこで、短期間でどんどん大きくなっていくようなものは細胞をとる検査をしていいものか悪いものかを判断しています。
ちなみに、獣医さん的にはわんちゃんの皮膚のできものは頻繁にあって良性のことが多いです。
ねこちゃんは皮膚にできものができにくい分、わんちゃんより悪性の可能性があるので注意する必要があるという認識を持っています。
最後に
できものって見つけると気になりますよね。
できもの自体は遺伝的な問題なので、できやすい子とできにくい子がいると思います。
できものができやすい子は年齢とともに何個もできものができてくることもあるのでよく見ておいてあげてくださいね!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ