もくじ
1. ごあいさつ
4. 最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
我が家も両親が高齢になり、日々わんこのお散歩のことなど困りごとが増えてきました。
病院でも、シニアの方のペットにまつわる相談を受けたり、聞いたりするので
今回はシニアとペットについて考えてみたいと思います。
獣医さん目線でシニアとペットについて考える
子犬さんや子猫さんがお家にいるだけで華やぎますよね。
ちっちゃい子たちの持つエネルギーはすごいものがあります。
お家でペットを飼うことは、活力という面でもとても良いことだと思います。
お家で常に一緒にいてくれる人がいるというのはペットにとっても素敵な環境です。
ただし、お家に迎えるときはちょっと考慮したほうが良い点もあります。
一つ目は、力の強いわんちゃんには注意ということです。
特にオスのわんちゃんは小型犬でも力が強いです。
お散歩で引きづられて怪我をしたり、他のわんちゃんに吠えかかってしまうことがトラブルになってしまったりということを聞くので注意が必要かなと思います。
二つ目は、病院に行く手段を考えておくこと。
免許を返納されて、今まで行っていた病院に行けなくなってという話や、お母さんお一人ではなかなか連れて来れないという話をよくお聞きします。
ペットがお年をとって病気をするようになると、飼い主さんもその分、お年を取るので、病院に通う手段についても考えておきましょう。
三つ目は、ペットさんが長生きすることも考えておくこと。
特に、日本猫さんは20歳を超える子もいるので、おばあちゃんのお家の子を引き取ったというお話もよく聞きます。
先のことをどうするかをよく考慮してあげてくださいね。
どういうペットがシニアに最適?
獣医さんがもし自分の高齢の両親におすすめするとしたら、
お家の中でお散歩なしで運動量をカバーできて、抱っこしても移動ができるというところで、
小型犬の女の子を提案したいと思います。
プラスして、歩いていける範囲にかかりつけの動物病院をつくってもらうのがベストだと思います。
最後に
よく、娘さんが代わりに高齢のお母さまのペットさんを病院に連れて来られたりということがあるのですが、実はそこにも注意点があります。
普段見ていない方だと、どういう状態なのか、薬がどの程度飲めていてということがわからないので、どうしても治療や検査がしにくいということです。
できれば、ご本人が一緒に来るもしくは、ご本人が病院に連れて行くことを想定してお迎えしていただけたらなと思います。
それが難しい場合は、スピーカーでお電話をつないでもらうなどの工夫も良いと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ