
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
急に春めいてきて、ニュースでは来週には桜も開花する模様とのこと。
本格的な春までもう少しですね。
そんな本日は、桜といえば…実はという話をしようと思います。
楽しい季節に潜む危険な中毒を知識として知っておいてもらえたらと思います。
獣医さんが解説する桜は有毒!?桜の季節に注意!

・桜の葉や実は有毒!?
きれいに咲き誇る桜を見ると日本人の遺伝子が騒ぎだしますよね。
でも、この季節に知っておいてほしいことがあります。
実は、桜には毒があります。
特にソメイヨシノなどは花が散って道に落ちるので、お散歩中のわんちゃんが誤食しやすい植物の一つだと思います。
何がダメで何が大丈夫かをぜひ知っておいてください。
まず、お花は食べても大丈夫です。
一方、葉っぱや実、種などはアミグダリンという成分が含まれていて、この成分は体の中でシアン化水素(青酸)になり毒性を発現するので危険です。
幸いなことに、かなりの量を食べないと中毒にはならないですが、中毒物質が含まれているということを知っておいてもらい、誤食の癖をつけないように注意してください。
もし、誤食した後に、元気食欲の低下、下痢、嘔吐、呼吸困難、痙攣などを起こした場合は速やかに病院に行ってください。
その際は、誤食した量を必ず伝えていただけたらと思います。
また、習慣的に食べることで起こる慢性中毒では、甲状腺へのヨウ素の取り込みを阻害して甲状腺機能低下症などが起こることがありますので、少しだから大丈夫と思わないようにご注意ください。
・他にもこんなものには毒がある!?
今回は、桜を中心にご紹介しましたが、実はこのアミグダリンという成分は、バラ科の植物全般に含まれていて、桜以外にも、杏、びわ、青梅、ビターアーモンド(苦味の強い主に加工用のアーモンド)にも含まれています。
また、動物だけではなく人間にも同じ毒性があるので注意が必要です。
過去には、びわの種を加工したサプリメントにこの中毒物質が含まれていたことがあり、問題になったことがあります。
ぜひ気をつけていただけたらと思います。
最後に
きれいなものには毒があるという言葉は良く言ったものですよね。
特に、種にはアミグダリンが多く含まれているのと、誤食することで腸で詰まったりもよくあるので、何にせよ避けてもらうが吉です。
危ないものを知って楽しく春を迎えてくださいね!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ