獣医さんのコラム(66)獣医さんが解説するわんちゃんとねこちゃんと塩分

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説するわんちゃんとねこちゃんと塩分

わんちゃん、ねこちゃんと人が必要な塩分

塩分を取りすぎるとどうなるの?

人の食べ物に注意!

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

あっという間に3月の半ばですね!早いものです。。

本日は、ホワイトデーですが、今年は獣医さんのコラムは全く関係ない話題をおおくりしようと思います。

よく、わんちゃん、ねこちゃんはそんなに塩分は必要ないというようなことを聞きます。

では実際にどれくらい必要なのかということを取り上げてみたいと思います。

獣医さんが解説するわんちゃんとねこちゃんと塩分

わんちゃん、ねこちゃんと人が必要な塩分

日本人の食事摂取基準(2020年版)によると人の塩分の必要量は、1日男性で7.5g未満、女性6.5g未満とされています。

一方で、わんちゃんは5kgぐらいの体格で、大体0.18g程度と言われています。

これは、50kgに換算して比較すると1.8g/日で、人の1/4〜1/3程度とかなり必要量は少ないと言えると思います。

ねこちゃんは、高齢になってくると腎臓が悪くなってくることが多く、慢性腎不全=塩分を控える食事を食べてもらうので、わんちゃんより塩分の必要量が低いイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、5kg程度のねこちゃんでの塩分必要量は0.33gとわんちゃんの2倍近く必要です。

そんなねこちゃんでも50kgに換算しても3.3gと人と比べると塩分の必要量は約半分程度です。

動物種でかなり違いがありますよね。

塩分を取りすぎるとどうなるの?

塩分量が増えると、塩分に引っ張られて体の中の水分量が増えるというメカニズムがあります。

体の中の水分量、つまり血液の量が増えることで、その血液を送り出すポンプの役割をする心臓には負荷がかかります。

わんちゃんは歳をとると弁の不具合で心雑音が出る子が多く、また、ねこちゃんでも知らぬ間に心筋症を発症している子がいるので、塩分が実は心臓の悪い子の負担になっている可能性があると思います。

また、余分なNを排泄するために腎臓を過剰に働かせたり、水分が増えることで高血圧が助長したりと腎臓に負荷がかかるので、同じく腎臓の機能に負担になっていることも考えられます。

人の食べ物に注意!

では、実際にどれくらいの塩分量をあげてしまっているのでしょうか?

参考として、数値を出してみたいと思います。

わんちゃん、ねこちゃんの塩分必要量を考慮して、ドッグフードやキャットフードはかなり塩分が抑えられています。(フードによって差がありますが、ドッグフードで10gあたり0.018g、キャットフードで10gあたり0.046g程度です)

それに比べると、人間の食べ物で特にわんちゃんやねこちゃんが欲しがるものを例にすると、食パンで10gあたり0.13g、ウインナー0.19g、プロセスチーズで0.28g、かつおぶし0.24g、塩サケ0.18gと大体ペットフードの10倍程度の塩分が含まれています。

これを踏まえて、実際に計算すると6枚切りの食パン(約60g)を1/4でわんちゃんの1日の塩分量になってしまいます。

1/4くらいペロッと食べてしまう子も多そうです。

人からしたらそんなに多いつもりがなくても、わんちゃんやねこちゃんにとっては実は多いということが起こりがちなので、上の例を参考に気をつけてくださいね。

最後に

人の食べ物のちょっとあげと共に、おやつのあげすぎもよく聞きます。

わんちゃんは、食べだめができる動物なので、体重からすると1回でかなりの量を食べることができます。

欲しがるに任せてしまうと、ついつい量が増えてしまうことがあるのでご注意を!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

当サービスのご利用にあたって

オンライン相談では、

診断をつけたり、

お薬を処方することは

できません。

動物たちのより良い生活や

より良い医療のための

サービスであることを

ご理解ください。

サービスのご案内 service
獣医師紹介 doctor