獣医さんのコラム(67)獣医さんが解説するわんちゃんとねこちゃんの採血ってどこからしてるの?

もくじ

1. ごあいさつ

2.わんちゃんとねこちゃんの採血ってどこからしてるの?

どこから血を取るの?

血管の使い分け

採血後に注意すること

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

予防健診のシーズン間近なので、今日は採血の秘密をお話ししたいと思います。

飼い主さんの目の前で採血する病院もあれば、奥で採血する病院もあって、スタイルは様々なので意外とどこからどんなふうに血を取っているかよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

採血をしたことがなくて、今回の予防シーズンに初採血かも?という方もぜひ参考にしてくださいね!

わんちゃんとねこちゃんの採血ってどこからしてるの?

どこから血を取るの?

人間は、腕の血管から採血をされますが、わんちゃん、ねこちゃんはどうしているか知っていますか?

実は、わんちゃんの場合は後ろ足の外側にある外側伏在(がいそくふくざい)静脈(サフェナ静脈)という血管から採血することが多いです。

ねこちゃんの場合もやっぱり後ろ足で、わんちゃんとは違って内股にある内股(ないこ)静脈という場所から採血することが多いです。

採血する時の姿勢もわんちゃん、ねこちゃんだと少し違っていて、わんちゃんは立った状態で採血しますが、ねこちゃんの場合は、横に寝てもらって採血をさせてもらいます。

後ろ足は多いのは、やっぱり本人から見えないので怖がらせずに採血しやすかったり、飼い主さんに頭を撫でていてもらって気を逸らすこともできるのということもあるのではと推測しています。

ちなみに、そのほかにもわんちゃん、ねこちゃん共通で前足の橈側皮(とうそくひ)静脈や首にある頸静脈という血管からも採血しています。

ちなみに、人間は注射針と採血管で血を取りますが、わんちゃん、ねこちゃんの場合は23G,25Gの注射針に注射器をつけて採血しています。

人間みたいに、ピューっと血が出るほど血管が太くないので採血に時間がかかるのが難点です。

血管の使い分け

よく採血で使うのは、後足の血管ですが、前足の血管や首の血管も使います。

首の血管は、他の血管より太いので、血液の量が必要な場合や身体が小さすぎて他の血管から採血できない場合によく使います。

欠点は、首に針をささないといけないのでじっとできる子でないと採血しづらいことと、他の部位より内出血しやすいことかなと思います。

前足の血管も採血しやすい血管ですが、前足と並行してまっすぐ走っているため点滴の管を入れて固定しやすく、点滴用に使いたい血管でもあります。

何度も採血すると血管が細くなってしまったりといざというときに管が入らなくなるのが嫌なので、点滴用になるべく温存していることが多いのと、前足からの採血だと本人からよく見えるので嫌がる子がいるのでなるべく後ろ足を使いますが、後ろ足の血管が細いわんちゃんは前足から採血することもあります。

採血後に注意すること

採血後は血が止まるまで圧迫止血をしてお返しするのですが、直後は興奮させたり、運動させたりはしないようにしてもらえたらと思います。

病院だと緊張気味なので血が止まりにくいことがよくあります。

運動などで再出血したり、皮膚の傷が塞がっていて中だけ出血すると内出血といって皮膚が赤紫色に変色してびっくりしてしまうことがありますので注意です。

同じ理由で、直後にお風呂に入れたりはしないでもらったほうがいいと思います。

最後に

採血の場所や仕方は、病院や先生によってだいぶ違うので一概にはいえないのですが、今日は一般的に多い場所をご紹介してみました。

ちなみに、血管の向きで、右利きの人は右の後ろ足の血管の方が採血しやすいので、観察しているとみんな右の後ろ足から採血跡があるかもしれません。

今度病院に行ったらこっそり観察してみてください。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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