
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
一緒に生活しているとわんちゃんもねこちゃんもなんだか人と同じように思えてきて、欲しがっているし、ちょっと食べ物や飲み物をあげてもいいかな?と思うことがあるかもしれません。
動物さんも基本的な体の構造は人間に近いのですが、やっぱり代謝できないものや毒になるものがあります。
今日はそんな話をしてみたいと思います。
わんちゃん、ねこちゃんに飲み物はあげないで!

・健康に良さそうだけどダメなもの
人にとっては、ジュースじゃなくてお茶を飲むって健康的な感じがしますよね?
普段飲むものも基本的にはお水よりお茶が多いのではないかと思います。
では、わんちゃん、ねこちゃんにとってはどうなのでしょうか?
実は、わんちゃん、ねこちゃんにとってはお茶に入っているカフェインは中毒物質なので飲ませてはいけない飲み物です!
わんちゃんのカフェインの致死量は1kgあたり140mg、ねこちゃんの致死量は80~150mg程度と言われています。
中毒量はさらに少なく、
1kgあたり20mgで軽度の症状
1kgあたり40~50mgで重篤な症状
1kgあたり60mgで発作を起こすと言われています。
飲み物の中に含まれているカフェイン量は
玉露 160 mg/100 ml (浸出方法:茶葉10 g/60 ℃の湯60 ml、2.5分)
紅茶 30 mg/100 ml (浸出方法:茶5 g/熱湯360 ml、1.5~4分)
せん茶 20 mg/100 ml (浸出方法:茶10 g/90 ℃430 ml、1分)
ウーロン茶 20 mg/100 ml (浸出方法:茶15 g/90 ℃の湯650 ml、0.5分)
抹茶1杯当たり:抹茶1.5 g(カフェイン含有量48 mg)/70~80 ℃の湯70 ml(抹茶のカフェイン含有量 3.2 g/100g)なので、
1例として5kgのわんちゃんで計算すると、玉露で62.5ml、紅茶だと333ml、せん茶で500ml、ウーロン茶でも500mlで軽度中毒(カフェイン1kgあたり20mg)になってしまいます。
・どんな症状がでるの?
飲み物でカフェインを摂取すると1~2時間で症状が出ることが多く、初期症状として、多飲、嘔吐、下痢、腹部膨満、落ち着かないというような症状が出ます。
さらに、進行すると多動、多尿、運動失調、震え、発作などの症状になります。
その他にも、重症度に合わせて頻脈や不整脈、チアノーゼ、高血圧、高体温などの症状も出ることがあります。
・ほかにも注意が必要な飲み物
カフェインは他にも、コーヒーやコーラ、エナジードリンクに含まれているので要注意です。
コーヒーは60 mg/100 ml (浸出方法:コーヒー粉末10 g/熱湯 150 ml)
コーラは10mg/100ml(一般的なコーラ)
エナジードリンクは32~300 mg/100ml(製品1本当たりでは、36~150mg)のカフェインが含まれています。
特に、カフェインが濃く、甘い味のエナジードリンクは誤飲すると危ないので、蓋を開けっぱなしにして置いておかないようにしてくださいね!
最後に
このコラム本編では、実際に誤飲してしまったとき用に量なども記載したので、少しわかりづらかったかもしれませんが、意外と普段飲んでいる飲み物に危険があることが伝われば良いなと思います。
ちなみに、インスタグラムの方の同じ記事で取り上げたジュースやスポーツドリンクに関してなのですが、中毒などは起こさないですが、糖分などの量の問題で与えないようにしてくださいね。
もしどうしてもという状況の場合は何倍かに薄めてあげるといいと思います。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ