
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
動物病院に関して世間のイメージや、巷で言われていることなどは獣医さん自身ももちろん知っています。
ただ、なかなか難しい問題も多く、解決の糸口が見えないこともあります。
とはいえ、病院では口に出せないことも多いので、実際にそういった問題を獣医さんがどう考えているのかなどを今日は解説してみようかなと思います。
獣医さんが解説する動物病院界隈で注目されてる問題3選

①お会計が怖い問題
動物病院って高いというイメージはないですか?
実際にお会計の時にびっくりされることもあるのですが、それには理由があります。
保険がないのが理由の一つです。
国民皆保険だと、患者さんたちの目に触れるときは必ず1〜3割などに割引かれた価格になるので、
どうしても保険がない価格と比較されてしまうと高い!と思われてしまうと思います。
また、動物さんは喋れないので、飼い主さんからの状態の問診とさらに動物さんの状態の観察という2つことをしています。
そのため、どうしても1件の診察に時間がかかってしまい、診察数が多くできない分、1件あたりの費用が高くなることも考えられます。
さらに、人のクリニックでは問診と身体検査で診断をして、治らない場合は総合病院を紹介して検査などをすることも多いと思います。
一方で動物病院では、患者さん本人が自分の状態を説明できないので、どうしても客観的なデータを見て診断することことも多く、結果的に検査する頻度も多くなります。
そのため、クリニックで基本的な検査が全てできるようになっており、検査費用が診察料に加わることで費用が膨らみがちなのです。
②待ち時間長い問題
費用問題とともに、よく言われるのは待ち時間問題です。
最近では、予約診療を取り入れる病院も多いですが、予約制にしているのに待ち時間が長いということも多いと思います。
それには理由があります。
それは、クリニックに受け持つ役割が幅広いため、予防の患者さんも、軽症の患者さんも重症の患者さんもごちゃ混ぜになっているということです。
どうしても重症の患者さんが来院すると、診察に時間がかかるので短時間で終わるはずの患者さんが診察室に入れないことも多々あります。
また、検査が必要になるケースも多いので、そもそも時間がかかることや、採血やレントゲン、超音波検査も獣医師が全て担当しているため、検査している時間は診察が進まないこと、当日に結果まで説明して治療方針を決めないといけないことも時間がかかる要因などだと思います。
③ペットフードどこでも買えちゃう問題
ペットフードには、一般食と医療食があります。
この医療用のペットフードは本来、獣医師の指示のもとに病院で処方するものなのですが、インターネットで購入することが広まってしまっていることが以前から問題になっています。
これは、医療品と違って規制が緩く、商業的なものが重視された結果、病院に卸されるべきものが一般に出回ってしまったり、並行輸入品として販売する業者がいたりと、インターネットで安く買えるということが一般認識になってしまったということが原因だと思われます。
医療用のフードは何も知らずに与えると別の病気を誘発したり、期待される効果が得られなかったりするので、無害なものと言えません。
ずっと、問題にはされているものの対策は講じられてこなかったのですが、ここ最近の動きとして、大手ペットフードメーカーが卸業者を介さず、自社の販売網のみで注文するシステムを構築していくような動きが起こっています。
もしかしたら10年後にはより厳しく管理されるようになるかもしれません!
最後に
本日は、巷でよく言われることを取り上げてみました。
動物病院は組織の規模が小さいので、人の病院のように分業制がなかなか進まないという現状ではあるのですが、専門性で分業化していく動きはあります。
10年後には、さらに専門化が進んで紹介が当たり前になっていくかもしれませんね。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ