
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
先週、いつもと違うサインというコラムをUPしたのですが、今日はその続きのような形になります。
病院に電話がかかってくると毎回お願いすることでもあるので、頭の隅においておいてもらえるといざという時に良いと思います。
獣医さんが解説するこんな症状が出た時の初期対応!

目がおかしい?
目がおかしいと、それが何の病気であれ違和感が出てしまうので、わんちゃんもねこちゃんも自分で擦ってしまって悪化させてしまいます。
そこで、目がおかしいのを発見したら、必ずカラー(眼の場合はできればハードカラー)をつけて悪化させるのを防ぎましょう。
軽症の場合は、これだけで症状がなくなる子もいますが、そのまま掻いてしまうと100%治療が必要な状態になってしまいます。
カラーを持っていない場合は、掻かないようについて見ていてもらうか、ダンボールや厚紙で簡易的なカラーを作ってもらってもいいと思います。
歩き方がおかしい
お散歩中に何もしていないのに歩き方がおかしくなった場合は、足の使いすぎで炎症が出ている可能性があるのでお散歩を中止して安静にしましょう。
関節症や膝蓋骨内方脱臼と言われている子は運動をしすぎると足に違和感がでる場合があります。
元々あった持病からの違和感であれば2~3日の安静で良くなることが多いです。
別の理由で急に足がおかしくなった場合も同様で、さらに足を使うと炎症をひどくさせてしまうので安静、できればケージなどに入っていてもらいじっとしておいてもらいましょう。
痙攣している
いきなり痙攣し始めたら焦ってしまうと思いますが、まずはどんな痙攣でどれくらいの時間続くのかを記録しておいてください。
もし可能なら動画を撮っておいてもらうと良いです。
発作中は、頭を打たないようにしてもらうことも重要ですが、口元を触ろうとすると噛まれてしまう場合があるので注意してください。
心配になると思いますが、2〜3分でおさまる痙攣の場合はその後1〜2時間はボーッとしてしまうものの脳にダメージを残すことはありません。
ただし、全然おさまる気配のない発作や1つの発作が終わってすぐにまた発作が起こるような場合は救急性があるので急いで病院に向かいましょう。
腰が痛そう
腰を痛そうにしているしているときに、おしっこのためにお散歩に出てしまう方がいらっしゃるのですが、
痛いようなそぶりがある時のお散歩はNGです。
必ず安静にしてください。
わんちゃんの腰痛は椎間板ヘルニアのことが多いので、発症直後は1番悪化しやすい時期です。
できれば、身体を縦にするような抱っこもやめて身体全体を水平に抱っこするようにしてくださいね。
最後に
人におきかえて考えると対応がわかりやすいかもしれないです。
人も足が痛い時や腰が痛い時はベッドに寝ているか、ジッとしていると思います。
わんちゃんはテンションが上がると、痛みを忘れて行動しがちなので、人の方でコントロールしてあげるようにしてくださいね!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ