もくじ
1. ごあいさつ
3. 最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
今年もおしまいですね。
今年は、日本も地震に航空事故と大変な年でした。
南海トラフと言われて久しいですが、来年は天災の起こらない年にしたいものですね。
みなさまが素敵な年末年始を過ごせますように。
獣医さんが選ぶお正月料理、これに注意!
さて、今日のコラムは楽しいお正月に気をつけてほしい食べ物についてです。
おせち料理はいろんな食材を使っていますが、伝統的なおせち料理は意外と危険なものは少ないです。
ただ、危ないものが隠れているので3選として選んでみました。
・お酒は絶対ダメです!
わんちゃんもねこちゃんも、アルコールを分解できる能力が極端に低いのでアルコ
ールは少量でも厳禁です。
特に、お正月に伝統的に飲まれている日本酒はアルコール度数が大体15%、原酒だと
20%あるのでとても危険です。
致死量は15%のアルコールで1kgあたり約37ml、20%で24ml程度ですが、中毒量はさらに少ないので絶対に舐めさせないでください。
30分程度で中毒症状が出てくるので、ふらつき、元気の消失などがあるようであれば
誤飲の有無を必ず確認してくださいね。
・ねこちゃんはユリ根は厳禁!
おせち料理で登場するユリ根は縁起物として食べられるおめでたいお料理の一つな
のですが、このユリ根はねこちゃんにとっては猛毒です。
急性腎不全を起こすので誤食に十分に注意してください。
もし、誤食が疑わしい場合は命に関わるので必ず救急受診してくださいね。
わんちゃんに関しては、一般的に流通しているコオニユリ(Tiger lily)の根であれば無
毒と言われています。
ただし、ユリの種類によっては毒性がある場合があるので、誤食した場合は病院で経
過をみてもらった方が安全だと思います。
・お餅は注意!
お正月といえば、お餅もおいしいですよね。
お餅自体には毒性はないのですが、高齢の人でも問題になる喉に詰まるということ
が、実はわんちゃんでも起こります。
丸呑みしてしまう癖のある小型犬のわんちゃんで意外と多いので、お餅も与えないでもらった方が安全です。
最後に
今年のコラムはこれが最後になります。
1/1は祝日でお休みして、1/2からまた平日毎日更新していきますので来年もどうぞ
よろしくお願いいたします。
それでは、皆さま良いお年をお過ごしください!
執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ