
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
昨日に引き続き、今日も獣医さんが見ていて、これはしておいた方がいいなと思うトレーニングのねこちゃん編をおおくりしようと思います。
ねこちゃんは自由気ままでトレーニングなんてできるの?と思うかもしれませんが、意外とねこちゃんのショーがあったりと訓練次第で色々できる動物さんです。
獣医さんがすすめるねこちゃんのトレーニング3選

ごはんの時間を決める
ねこちゃんはわんちゃんと違ってムラ食いをすることも多いので、ごはんを置きっぱなしにしている方も多いのではないでしょうか。
ただ、この置きっぱなしごはんだと去勢手術や避妊手術後に太ってしまって体重管理ができなかったり、病気になって医療食を使わないといけなくなったときに他のねこちゃんとごはんを分けれないという困りごとが起こりがちです。
そこで、おすすめしたいのは、朝晩と時間を決めてごはんを食べてもらうようにするトレーニングです。
はじめは、すぐに完食してくれない子も多いと思いますが、毎回、食べなかった分は片づけるようにしてみてください。
繰り返している内に、その時間に食べないと食べられないという生活習慣ができてくると思いますので、一度試してみてくださいね。
キャリーの中に入る習慣
ねこちゃんの場合、キャリーに入れることができなくて病院に連れて行けないですというということがよくあります。
わんちゃん編でも書いたのですが、キャリー=外、病院=嫌なことになってしまっていて必死に逃げてしまったり、怒ってしまって触れなくなってしまう子が多いです。
そこで、キャリーに入ることが嫌なことにならないようトレーニングをしてもらうことをおすすめします。
1番取り入れやすい方法は、キャリーの中で毎回大好きなおやつをあげるというトレーニングです。
おやつをあげることで、おやつ=好き=キャリーも好きという刷り込みをしていき、キャリーに入ることの抵抗感をなくしたり、キャリーに入ることを好きになってもらえたら目標達成です。
さらにもう一歩できる方は、お家の中で常にキャリーケースを開けた状態で設置してもらい、セーフハウスのような場所にして、地震などの緊急時にキャリーの中に自分から入ってくれるところまでもっていけたら最高です。
ブラッシングのトレーニング
これは長毛種のねこちゃんでぜひしてほしいトレーニングです。
長毛のねこちゃんで、ブラッシングが嫌いな子たちは毛玉問題に悩まされることがよくあります。
毛玉は毛質によるところも大きいのですが、毛玉ができやすい体質×ブラッシング嫌いが重なると皮膚の上に鎧のように毛玉が全身にできてしまい、毎回麻酔をかけてライオンカットをしているという子はどの病院でもいると思います。
ブラッシングが嫌いで産まれてくる子はいないので、どこかの時点でブラッシング=嫌なこととインプットしている出来事があるはずです。
それを念頭に、ブラッシングをするときは必ずご褒美を一緒に用意して、無理にブラッシングしないこと、一気に終わらせようとせずに短時間で切り上げるようにすることを意識してトレーニングしてみてください。
最後に
概して、食欲があってごはんが大好きなねこちゃんやわんちゃんの方がトレーニングは進みやすいです。
もし、あまりごはんに関心がないという場合は、いつでも喜んで食べる大好きな食べ物やおやつを探すことから始めてもらうといいかもしれません。
参考にしてくださいね。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ