
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第28弾をおおくりしたいと思います。
今日は、獣医学生たちのタイムスケジュールというお題でおおくりしたいと思います。
今は実習内容もかわってしまって過酷な実習とかはなくなってしまったみたいですが、昔はこうだったという話をしてみたいと思います。
獣医学生たちの平日のタイムスケジュール
うちの母校は、1年生の時に神奈川のキャンパスで一般教養を終わらして、2年生から青森のキャンパスに移動していよいよ専門教科が始まるというのは昔も今もかわっていないところです。
2年生から4年生前期までは教科はかわっていくものの基本的なタイムスケジュールは同じです。
午前中は、いわゆる座学といって机に座って先生の話を聞くというスタイルの授業を受けます。
当時、私は大学だと1コマ1時間半とかのイメージでしたが、60分授業で驚いた記憶があります。
そして、午後は午前に受けている教科の実習をするというのが定番でした。
実習とは、イメージとしては理科実験をしているような感じです。
今でもすごく覚えているのが、カエルの心臓に薬をかけて?動きがかわるのを観察するという実習があって、それ自体カエルを触らないといけないのでゲっと思ったことと、実習に使ったカエルの心臓を唐揚げにして先輩が食べたら、鶏肉みたいだったらしいという噂を聞いたことです(笑)
確か、生理学とかの実習だったかなと思います。(ホントに食べたのかな!?)
そんな楽しい実習ですが、学生としては今日の実習は早く終わらないかなぁと思っていました(汗)
実習が何時に終わるかで、その後の自由時間が決まるので私だけではなくみんな思っていたはずです。(多分。)
やっぱり、いかに自由時間を確保するかがいつの時代も学生の至上命題だと思いますが、4年生も後期になってくるとそうも言ってられなくなります。
なぜなら、実習が終わったら今度は研究室に行かないといけなくなるからです。
今度は、研究室の仕事が早く終わって解放されないかなって思っていました(笑)
そんなこんなを思っているうちに、5年生後期とかになってくると授業がなくなって研究室がメインになっていきます。
ちなみに、1番忙しかったのは5年生前期で、授業もあるけど研究室もガッツリあるという時期でどう時間を捻出しようか…と思っていました。
そして人生ではじめて、疲れすぎて更衣室のソファーから一歩も動けなくなったという体験をしたのもこの時期だった気がします。
ちなみに、ちなみに、1番しんどいと思った実習は外科手術実習で、その当時は本当にわんちゃんに麻酔をかけて手術をする実習でした。
メスを握るのもほぼはじめてレベルの学生がお腹の手術や胸の手術もするという内容だったので、もちろん全然終わらず……
日をまたいで夜中に終わる班もいるような実習でした。
参加する側もつらかったですが、その実習を主催している外科の研究室に所属したせいで、後輩の手術実習の裏方をするのがまたしんどかったです。
なんせ、片付けがあるので帰れない…
進行が遅れている班に、みんなチョロチョロ顔を出し進行度合いを確認したものです(笑)
今は、動物愛護的な問題で手術実習は形がかわったらしいので今になってはという話ですが、自分たち世代の獣医学生にとっては良い思い出です。
最後に
今考えると、昔は残酷な実習もたくさんあったなと思います。
今はこんな実習しないんだろうなと思いながら、やっぱり強烈な実習は記憶に残っていていろんな思い出があります。
そしてなんせ、若くて体力あったなぁと思います(苦笑)
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ