
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第32弾をおおくりしたいと思います。
今日は、獣医学生が人生で1番勉強する時期についてを書いてみたいと思います。
もっ戻りたくない…
獣医学生たちが人生で1番勉強する!?国試勉強って?
一般的には、机にむかって勉強する時間が長いのは大学受験期なのかもしれないですが、獣医学生にとっては違うかも?しれません。。
6年間の大学生活の終わりに一大イベント『国家試験』が待っているからです。
他の学部は、試験の代わりに大変な就活というイベントが待っているので、しんどいのは同じかなとは思うものの、「落ちたら就職も全てパー」、「国試浪人」、「卒業のギリギリまで試験のことで胃が痛い…」というのは独特な雰囲気なのかもしれません。
我が母校では、卒業論文の発表会が10月下旬にあるので、人によってはそれより前から勉強している人もいるものの本格的に国試勉強期間に入るのは11月からです。
特に私が所属していた研究室では、卒業論文をギリギリまでやって、論文発表のためのスライド作りや予演会があったので11月から勉強を始めるという感じでした。
この11月〜2月までがいわゆる本格的な国試勉強期間です。
4ヶ月って長いとは思うのですが、実際には出題範囲が広すぎるので、6年間で習ったことを全部勉強する時間はありません汗(5cm以上もある教科書が6年分!?)
11月から勉強を始めた身としては範囲の膨大さに慄くしかない。。という感じです。
ただ、ボー然としている時間もないので、
今もあるかわからないですが、北大まとめという国試勉強用の冊子を買って、とにもかくにも勉強を開始したのを覚えています。
ちなみに、北大まとめはあくまでまとめでサラッと書いているだけなので、私の場合はその冊子を1日に何ページすると決めてそのページに書いてあることを今まで使っていた教科書から探して書き足していき、最終的にそれを丸暗記しました。
国試勉強は一言でいうと『ともかく暗記!』でしかないです。
いかに覚えられるかが勝負で、覚えなかったら落ちる試験です汗
頭の回転とか偏差値なんて、本当に関係ないなと思います。
暗記力です!
だって、東大獣医学部でさえ落ちてるんですから汗汗
あとは、11月から国試本番の2月までにとにかく全範囲を網羅して合格点以上を取らないといけないので、勉強範囲のミスや時間配分のミスが1番痛いので、周りがどんな感じで勉強を進めているかを確認して、自分の方法が大きく間違っていないことを確認しつつ、情報交換しつつ、鬱になる勉強期を乗り越えるためにおしゃべりしつつ過ごしすのが合格の秘訣なのかもしれません。。
合格率は悪くて85%ぐらいなのですが、国試浪人になるとこれが25%に下がるのは、この周りがいないせいかなと思っています。
そんなこんなで、ともかく交流のために勉強期間も学校に通って空きスペースや研究室の自分のデスクで勉強する人が多かったです。
ちなみにこの時期は意外といろんな事件やスキャンダルが起こります。
私の場合はなぜか国試期間中にお付き合いを始めたクチです笑
なんでそうなったかあんまり覚えていないのですが、今振り返るとまあまあ精神的に追い詰められてたんだなと思います笑
最後に
国試勉強も今振り返ると思い出がいっぱいです。
誰かと付き合いだす時間があるんだという感じですが、本当に延々と机で呪文を唱えるように覚えていた記憶があります。
絶対に戻りたくない時期ですが、そのとき付き合った人と結婚しているので人生のターニングポイントというのは間違いないですね!笑
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ