獣医さんのコラム(208)獣医さんが解説する動物たちの成人年齢って?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する動物たちの成人年齢って?

  犬猫の成人って1歳??犬猫の成人って1歳??

  人の年齢に換算すると?

  ・犬猫の成人って何歳ぐらい?

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

新年明けて、お仕事が始まった方も多いのではないでしょうか?

仕事始めはちょっと憂鬱かもしれませんが、次の週末に成人の日のお休みがあるのでなんとなく嬉しいですよね。

今日は、成人の日に因んで、わんちゃんとねこちゃんの成人って?という話をしたいと思います。

獣医さんが解説する動物たちの成人年齢って?

犬猫の成人って1歳??

ちょっと前に人間の成人年齢が20歳から18歳になりましたよね。

変更になっても、私はいまだに成人は20歳というイメージがありますが、皆さんはどうでしょうか?

同じように、わんちゃんやねこちゃんの場合は、なんとなく1歳くらいが成人年齢かな??というイメージがあるのではないでしょうか?

はたまた、大型犬を飼われている方は1歳だとまだ若すぎると思われる方もいるかもしれませんね。

さて、果たしてわんちゃんとねこちゃんの成人って何歳なんでしょうか?

人間ではある一定の年齢を成人と決めているという背景があるので、今回は、人間への年齢換算も踏まえつつ書いていこうと思います。

人の年齢に換算すると?

普段よく聞くのは、わんちゃんもねこちゃんも1歳で大体18~20歳、そのあとは1年で4歳ずつ年をとっていくという話ですが、どうでしょうか?

ちなみに、この話に関しては人によって少しずつ違うこともあって、1年で7歳分の年をとる説や1歳で15歳になるという説もあります。

結局どうなの?というところなのですが、実はこの1年で何歳?というのは研究されて決められた基準というわけではなく、老化の研究など、他の研究をもとに獣医学的な目安として浸透している話です。(ただし、1年で7歳説は否定的な意見が述べられています。)

なので、国や機関によって幅が見解に幅があることが多いです。

ひとつ公式に載せられているものをご紹介すると、アメリカンケンネルクラブでは超大型犬を除く小型犬〜大型犬は1歳で人間年齢に換算すると15歳になり、2歳で24歳、その後5歳までは4歳ずつ年をとり、それ以降は小型犬は4歳ずつ年をとっていく一方で、大型犬は5歳から6歳にかけて急に年をとってそれ以降も5〜6歳ずつ年をとるという換算表が転載されています。

ねこちゃんに関しては、大体1歳で18歳前後に成長し、その後は4~5歳ずつという記述が多いです。

ちなみに、アメリカンケンネルクラブの年齢換算表もそうですが、論文などでは老化は段階的に年をとっていくわけではなく、曲線的に高齢になると加齢が加速するということがわかっています。

そして、大型犬になればなるほど加齢のスピードが早いこともわかっており、約2kg体重が増えるごとに1ヶ月ずつ寿命が短くなるという話もあります。

ただし、わんちゃんでもねこちゃんでも目安として概算で1年で4歳くらいというのも使える指標のひとつということも間違いありません。

犬猫の成人って何歳ぐらい?

ちょっと年齢換算の話が長く、ややこしくなりましたが、成人年齢は1歳?という話に戻ってみようと思います。

色々な説があるとしても、1歳で15歳〜18歳だと成人なの?とハテナマークが出ますよね?

成人という定義は色々だと思いますが、獣医学的に成人とは、代謝機能や骨格成長、気質が大人になるということに相当するので、実は人間換算の年齢と成人時期には乖離が出てくるというのが真相です。

というのは、小型犬〜大型犬で人間の換算年齢に差がない一方で、骨格や気質の成熟度でいうと体格によって違いが出てくるからです。

小型犬や猫が成熟するのは個体差はあるものの1歳より前〜1歳前後、中型犬は1歳〜1歳を超えたあたり、大型犬になると1歳半〜といったところになります。

なので、結論として、人間換算年齢は1歳で15〜18歳くらいですが、成人年齢は小型犬・猫で1歳弱〜1歳、中型犬で1歳〜1歳強、大型犬で1歳半〜と言えると思います。(そして、動物さんは社会的な成人年齢を決める必要がないので、同じ犬種でも個体差で成人年齢がかわってきます)

最後に

一般的にゾウなど大きな動物になればなるほど寿命が長くなるのに、犬では大型になればなるほど、大人になるのが遅いのに寿命も短いというのは不思議ですよね。

実はまだこの謎は解けていないんです。

まだまだ、わかっていないことが多いのでこの人間年齢への換算の話も時代とともに変わっていくかもしれません。

そう考えると、身近にも不思議がいっぱいあるものですね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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