
もくじ
1. ごあいさつ
3.最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、箸休め的番外編第56弾をおおくりしたいと思います。
皆さんは、獣医さんと言われると何を思い浮かべますか?
実は、獣医さんと言っても色々な種類の人がいたりします。
今日はそんな話をしたいと思います。
獣医さんの種類とは?
一般的に獣医さんといえば動物のお医者さんというイメージではないかと思いますが、いかがでしょうか?
私も動物のお医者さんに憧れていたクチなので、大学に入るまでそれ以外の人がいるなんて想像したことがなかったです。
でも、一口に動物のお医者さんといっても細かく言うと多種多様だったりします。
さらに言うと、実は獣医さんだけど動物のお医者さんではないパターンもあったりします。
まず、とっても大まかに分けると獣医さんは3パターンに分けられます。
まず、一つ目が『臨床』と言う分野に所属する獣医さんです。
この獣医さんたちの中に、いわゆる『動物のお医者さん』が含まれます。
二つ目が『公衆衛生』と言う分野に所属する獣医さんです。
ちょっと難しい感じがしますが、例えば食肉の検査をして食の安全を管理する仕事も公衆衛生ですし、鳥インフルエンザや口蹄疫のような動物の感染症を管理するのも公衆衛生です。
さらに、身近でいうと保健所などで野良犬の管理などもそうです。
最後、三つ目は『研究』関連の仕事をしている獣医さんです。
動物関連の研究をしている場合もあれば、研究のための実験動物の管理なども獣医さんの仕事だったりします。
さらに、この三つの分野を掘り下げると、
①臨床獣医師
さらに大きく大動物と小動物と言う分野に分かれています。
大動物の獣医さんで牛、豚などの産業動物を診る人は、多くはNOSAI(農業共済団体)という農業保険法に基づく非営利協同組合に所属していることが多いです。(一部民間の病院もあります)
大動物の獣医さんの中でも、馬を診る獣医さんの場合はJRA(日本中央競馬会)もしくは民間の馬専門の動物病院に所属しています。
一方で小動物の獣医さんは基本的にみんな民間の動物病院に勤めています。
一番多いのは、犬・猫ですが、その他にも小鳥・ハムスター・フェレット・ウサギも診ているという獣医さんも多いです。
最近は一歩進んで、エキゾチック専門の獣医さんや鳥専門の獣医さんも増えていて、エキゾチック専門になると爬虫類、両生類、珍しい小型哺乳類など幅広い動物を診ていたり、鳥専門ともなってくると小鳥だけではなくオウムや鶏、猛禽類まで鳥ならなんでも診てるという獣医さんもいます。
②公衆衛生獣医師
公衆衛生と言われるだけあって、民間規模ではなく市町村や国規模での話になってくるので、この分野の獣医さんは基本的に地方公務員や国家公務員です。
大学在学時に公務員試験を受ける人もいますし、一度臨床に出て、その後、公務員試験を受けるというパターンもあったりします。
コロナウイルスのパンデミックで感染症の恐ろしさが知れ渡った通り、感染症を制御するという大切な役割を背負っている仕事です。
獣医師以外でも公衆衛生に携わっていることも多々ありますが、動物を介した感染症は数多く、動物の専門家として獣医師が活躍する分野でもあります。
③研究獣医師
一番のメジャーどころは大学などの教育機関での教員職や研究職ですが、民間の製薬会社にも研究職として入っている獣医師がいます。
研究職になると、動物のお医者さんというイメージからは少し違って、実験室で実験したり研究発表をするというのがメインのお仕事になってきますが、中には実験動物といって実験に協力してもらう動物の管理をするという場合もあります。
さらに臨床研究が中心の獣医さんの場合は、大学病院で診療をしながら実験もしているというパターンもあります。
最後に
意外と動物のお医者さんだけじゃないんだと思ってもらえたでしょうか?
私も今は半分動物のお医者さん、半分スタートアップの獣医さんです。
臨床を飛び出してみて、改めて見渡してみると色々なところで活躍している獣医さんがいるんだと驚いたものです(笑)
「そうなんだ」と思ってもらえたら嬉しいです!
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ