獣医さんのコラム(272)獣医さんが解説する効果を最大限にするデンタルグッズの使い所

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する効果を最大限にするデンタルグッズの使い所

  デンタルペーストは必要

  デンタルガムは歯みがきの代わりになる?

  デンタルサプリって何なの?

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

先日、対面で歯の相談会をさせていただく機会があったのですが、ケアを毎日頑張っていらっしゃる方も歯ブラシは難しいとおっしゃる方も色々な方がいらっしゃいましたが、お口の中の状態をなるべく良くしたいという共通の気持ちを持って参加してくださっていました。

わんちゃんのデンタルケアをする上で大切なことは、無理せず継続することです。

どうしても、人間のように20~30分歯磨きをして完璧を目指すことは難しいです。

そこで短い時間や少ない機会の中で最大限の効果を出すのが大切になってきます。

今日はそんなデンタルケアの効果を最大限にするためのデンタルグッズの使い方を解説したいと思います。

獣医さんが解説する効果を最大限にするデンタルグッズの使い所

デンタルジェルは必要デンタルペーストは必要?

人間だと歯磨き粉をつけて歯ブラシするのが一般的ですが、わんちゃんの場合は水のみで歯ブラシする派も意外と多かったりします。

もちろん、歯ブラシで物理的にプラークを取り除くことが重要なので水のみでも良いのですが、獣医さん的にはできればデンタルペーストを併用してもらった方がいいと思っています。

というのは、デンタルペーストの中にはプラークを効率的に落とすための研磨剤や抗炎症物質や殺菌物質が入っていることが多く、短時間の歯ブラシ時間の中で最大限の効果が出るように設計されていることが多いです。

獣医さんとして色々な子の口の中をチェックしていますが、1日1回歯ブラシを頑張ってもらっていても、なかなか歯肉炎を0に保てている子はいません。

とくに、ブラッシングで歯と歯肉の間の歯周ポケットの中までしっかり磨くことには課題感があります。

それを考えると、ブラシを歯周ポケットの中に完全に届かせられなくても、デンタルペーストの成分を届かせるという意味でも歯ブラシを補助できる成分があったほうがベターと言えると思います。

また、ペーストには甘い味がついていることが多いので、甘い味があることがわんちゃんにとっては嫌な歯ブラシという行為を気持ち的に少し緩和できるかもしれません。

デンタルガムは歯みがきの代わりになる?

デンタルガムも使い所の難しいグッズの一つかもしれません。

一つ、前提として頭の片隅においてもらいたいことは、デンタルガムは歯ブラシの代わりにはなれないということです。

ガムを噛むことで物理的に歯の表面の汚れを落とすという効果は確かにあるのですが、やっぱりブラッシングほどの効果は持たせることはできません。

なので、おすすめは歯ブラシもしつつ、どうしても歯ブラシができない日に歯ブラシの代替としてガムを噛ませてもらったり、朝はガム、夜は歯ブラシという使い方をしてもらうのがいいと思います。

あとは、使い方にも注意点があります。

ガムの効果が噛むことによって出るものなので、デンタルガムは棒状のものを選び、わんちゃんに噛むことを任せるのではなく人が片側を手で持って噛ませるという使い方をしてもらえると効果を最大化できると思います。

デンタルサプリって何なの?

歯にサプリってどういうこと?と思う方もいらっしゃると思うのですが、歯周病というのは要するに細菌による感染症です。

デンタルグッズやデンタルペーストといった補助グッズは大まかにいうと殺菌系の効果を持たせて細菌の数をへらそうというコンセプトを持っていることが多いです。

一方で、デンタルサプリというのは少し考え方が違って、歯周病を起こす悪い菌をサプリの中に入っている善玉菌に置き換えようという考え方です。

置き換えることで、歯周病菌を減らし、歯周病菌が繁殖することで発生する臭いや炎症を軽減させる効果が期待できます。

歯ブラシの代わりになれるほどの効果はありませんが、歯ブラシをしていてもなかなか落ちきらない臭いや炎症に対抗するプラスαのものとしては良いグッズだと思います。

最後に

歯ブラシは1に継続、2も3もとにかく継続が肝心です。

忙しい毎日の中で続けることほど難しいものはないので、人も根を詰めすぎず、わんちゃんも嫌にならないようにすることが重要です。

補助グッズは歯ブラシの代わりにはなりませんが、日々のケアを助けてくれるものとして有効なので、ぜひ取り入れてみてもらえたらと思います。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

当サービスのご利用にあたって

オンライン相談では、

診断をつけたり、

お薬を処方することは

できません。

動物たちのより良い生活や

より良い医療のための

サービスであることを

ご理解ください。

サービスのご案内 service
獣医師紹介 doctor
サービスのご案内 service
獣医師紹介 doctor