獣医さんのコラム(280)獣医さんが解説する犬・猫には色はどう見えている?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する犬・猫には色はどう見えている?

  犬・猫の色覚って?柴犬

  視力はどうなの?

  犬・猫の優れた能力とは?

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

本日は犬・猫の豆知識シリーズをおおくりしたいと思います。

今回のテーマは「色覚や視力」についてです。

いつも側にいるわんちゃんやねこちゃんはどんな風に見えているのか、気になりませんか?

獣医さんが解説する犬・猫には色はどう見えている?

犬・猫の色覚って?

わんちゃんとねこちゃんは白黒に見えているという説が意外と有名だったりするのですが、お聞きになったことはないでしょうか?

実はこの説は少し違うところがあります。

といっても人間と同じように見えているかというとそういうわけではありません。

犬・猫は、青色や黄色はよく見えるのですが、赤色や緑色は人間が見ているようには見えません。

赤色は茶色や灰色に見えていますし、緑色は黄色っぽい色や灰色っぽい色に見えていて、人間の赤緑色の色覚異常の人と似たような見え方をしていると言われています。

なので、芝生の上で赤いボールを投げると、人からは分かりやすい色のコントラストで見つけやすいですが、どちらもくすんだ色に見えているわんちゃんやねこちゃんにとっては区別しづらいことがあります。

犬・猫のおもちゃを選ぶときは、ぜひ青色や黄色を選んであげてください。

視力はどうなの?

わんちゃんやねこちゃんは他の人の動きに敏感に反応するので、目は良さそうな印象がありませんか?

実は、これも間違いです。

実際のところは、人間のように視力検査ができないので実測値のデータがあるわけではないのですが、実験の結果や網膜の構造、視細胞の密度など総合的に判断して大体視力を推定しています。

それによると、わんちゃんの視力は0.2~0.3くらいではないかと言われています。

ちなみにねこちゃんはわんちゃんよりやや低めで、0.1~0.2くらいと推定されています。

犬・猫の優れた能力とは?

色覚、視力とお話ししてきて、どちらも人間の方が良いということを書きましたが、犬猫はそれだけでは計り知れない能力を持っています。

1つ目は、視野の広さです。

人が約180°の範囲が見えているとすると、犬は約240°、猫は約200°と人より広い範囲を見る能力を持っています。

2つ目は動体検知能力です。

犬、猫は視力は人より低いものの、動いているものに気づく能力は人以上のものを持っています。

ちなみに、犬は遠距離の動体検知能力が優れており、猫は近距離の動体検知能力が発達していると言われています。

最後に、ねこちゃんの特殊能力として暗所視野というものもあります。

猫は暗所で働く視細胞が多く持っており、さらにタペタムという反射板があることで少ない光源でも増幅されて視ることができる眼の構造を持っています。

最後に

ペットショップにあるおもちゃの中には赤や緑といった色を使ったものもたくさんあります。

このコラムを読んでくださった方は、人の目でのカラフルさに惑わされずに、青や黄色のおもちゃをぜひ選んであげてくださいね!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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