もくじ
1. ごあいさつ
3. 最後に
ごあいさつ
こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
前回はわんちゃんについてでしたが、
ねこちゃんは1年に1回ワクチンの時しか病院にくる用事がないということもよくあります。
今の時代だと毎年ワクチンを打っていないということもあるので、ほとんど行かないということもあるのではないでしょうか?
ほとんどのねこちゃんは、外に出るのを嫌がるので病院につれていくのがかわいそうになってしまって、ちょっと健康が心配だけど…と思われる方もいるのではないかと思います。
そこで、今回はどういうポイントで健診が有効なのかを具体的な病気の話とともに取り上げたてみたいと思います。
ねこちゃんにおすすめな健康診断とは?
ねこちゃんがわんちゃんと違うのは、1~2歳というかなり若い時から遺伝的な病気やほっておくと後々大変なことになる病気があるということです。
そのひとつが肥大型心筋症です。
肥大型心筋症はわんちゃんのように聴診で雑音が拾えないことが多く、健康診断をしていると1~2歳ぐらいで発症しているねこちゃんにも割と遭遇します。
進行はそのねこちゃんによっても違いますが、早い子だと、3~4歳で心臓がパンパンになって来院されるので早期発見が重要だと思います。
エコーやレントゲンまで撮れるとベストですが、長時間の検査や預かりの検査に迷われる場合は、血液検査だけである程度発見できるものもあるので若くてもチェックしてもらえると嬉しいです。
もう一つご紹介したいのが、ストラバイト結晶です。
特に男の子は尿道が細いので要注意です。
健康診断で膀胱を超音波検査で見ていると中がキラキラしているねこちゃんによく遭遇します。
画像の異常だけで尿検査をすると大丈夫という場合もあるのですが、ストラバイト結晶が出てくることもよくあります。
この結晶は体質と食事が組み合わさって起きるので、普通に生活している気づかないことが多いです。
そのままにしていると急に尿道に詰まっておしっこが出なくなって救急来院されることがままあります。この病気も健康な若い雄ねこちゃんでよく見かけるので、若くても危険な病気です。
最後に
ねこちゃんはなかなか病院に連れて行きづらい動物ですが、獣医さん的には、実はわんちゃんよりねこちゃんの方が若い時からチェックをしておいた方がいい動物だと思います。
わんちゃんが苦手な子でも、今は猫専門病院や猫専用の待合室を備えた病院などねこちゃん愛に溢れた病院も増えてきているので、ぜひ健康診断という選択肢を持ってもらえたらと思います。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。