
もくじ
1. ごあいさつ
・予防代!
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
本日は、みんな気になる?医療費の話をしたいと思います。
若いと予防ぐらいでしょ?というイメージを持たれているかもしれないですが、そう思っていると落とし穴かも?です。
そんな若いときに想定される医療費について書いてみたいと思います。
参考にしてくださいね!
医療費っていくらかかるの!? Part.1 若いとき

予防代!
子犬さん、子猫さんは0歳のときにワクチンを2〜3回打つ必要があります。
ねこちゃんは2回のところもあるかもしれませんが、わんちゃんの場合は基本3回が今の所多いのではないかと思います。
月齢によって、もうすでにペットショップやブリーダーさんにいるときにワクチンを打っていると思いますが、2回目、3回目は病院に連れてきてもらって打つことが多いかなと思います。
費用は、わんちゃんで使うワクチンの種類やその病院の価格設定にもよりますが1回大体1万円弱、ねこちゃんで1回大体6~7000円くらいはかかってきます。
そのほかに、わんちゃんの場合は狂犬病の登録(初年度だけ)と接種、注射済票の発行に3000円〜7000円程度と、フィラリア予防に検査代(0歳の時は検査はなしのことが多いです)とフィラリア予防薬代が1万円〜5万円くらいはかかってきます。
これはもちろん、体重と地域(予防する期間がかわる)によってやフィラリアとノミダニ予防との一体型の薬を使うかどうか(一体型の薬の方が高い)でも増減します。
ノミダニも予防できる一体型の薬を使っていない場合は、別途ノミダニ予防もしてもらうので、1ヶ月1000円~2000円程度はかかってきます。
ノミダニ予防はされていない方もいますが、お外に行く機会が多いので基本してもらった方がいいです。
ねこちゃんの場合は、ノミダニ予防のみ、もしくはノミダニ予防に加えフィラリアやお腹の寄生虫まで予防できる滴下剤を使うこともあり、これが1ヶ月1000円〜2000円程度かかります。
最近は、お家の中にいるねこちゃんでも通年でこの予防薬をつけてもらっていることもよくありますが、全くされていない方もいて、ねこちゃんはどこまで予防するかが極端に分かれることが多いです。
若くても医療費がかかるパターン
若いと病院に行く機会が少なそうというのは、ずっと通院が必要な病気にならなそうということだと思うのですが、若くても通院が必要な病気を持っている子も実はいます。
これは、主にわんちゃんの話ですが、
その病気とはアレルギー性皮膚炎です。
アレルギー性皮膚炎は1歳以下で発症することも多い病気で、アレルギー用の食事や薬などで治療していきます。
発症すると定期的に病院に通って、薬の処方を含め月1~5万円程度はかかってくると思います。(薬の種類や体重によります)
お腹を壊した!?その時は?
わんちゃんもねこちゃんも小さい頃はお腹を壊した!ということも多いです。
お薬をもらう程度の軽い診察だと5000円以内におさまることが多いですが、
子犬さんや子猫さんだと、寄生虫の感染を除外する必要があって寄生虫の検査もすることが多いです。
検査代を含めると5000円〜1万円程度かかることもしばしばあります。
その子によっては、頻繁にお腹の調子が悪くなることもあるので、その場合は何回も病院に来てもらうということもままあります。
間違って食べちゃった…
何かを誤食しちゃうということも若い子でとても多いです。
その場合は、まずは催吐処置といって吐かせることから始めることが多いですが、レントゲンなどもとると2万円~3万円弱はかかってきます。
催吐処置をしても、吐けない…そんな場合は麻酔をかけての内視鏡処置になるので、そうなると5万円〜10万円は想定しておいた方がいいです。(夜間救急で処置となると高くなります)
内視鏡処置でも摘出できない場合は、さらに開腹手術になります。
こうなってくると入院も必要なので、15~30万円は覚悟したおいてください。
最後に
子どもにねだられて、わんちゃん、ねこちゃんをお迎えするというパターンって昔からよくありますよね。
私も、小さい頃にねだった記憶があります(汗)
でも、獣医になった今、意外と命を迎えるってお金もかかる!という事実もぜひ知ってもらえたらと思っています。
次回は、いよいよ高齢になったときにというお話をしたいと思います!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ