獣医さんのコラム(164)獣医さんが解説する涼しくなってきたら…これに注意!

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する涼しくなってきたら…これに注意!

  涼しくなってきたら注意して!体調の波

  涼しくなっても忘れないでフィラリア予防

  ・秋の味覚に注意

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

涼しくなってきましたね!

去年は秋を楽しむ間もなく寒くなってしまったので、今年はいい季節が長く続いてくれたら嬉しいです。

本日は、涼しくなってきたときに注意してほしいことをまとめてみました。

中毒性のある食べ物については明日詳しくまとめたいと思っていますので触りだけを書いておきますね。

獣医さんが解説する涼しくなってきたら…これに注意!

涼しくなってきたら注意して!体調の波

今年も暑さが厳しかったですね。

こんなに暑かったら夏の方が体調を崩しがち?に思いますよね。

ただ、獣医さん的な感覚でいうと、熱中症などを除くと意外とそうでもないと感じています。

『季節の変わり目』という言葉があると思うのですが、これが動物さんでも当てはまるのです。

暑い時は暑い時なりに冷房やお散歩時間などを調整してもらっているからなのか、気候のせいで体調を崩す子が意外と多くない印象です。

どちらかというと秋口の涼しくなり始めた頃、夏の疲れが出てくるからなのか、それとも急な温度の変化があるからなのか、免疫力が下がっているな…と感じる体調不良が増えるように思います。

わんちゃんでいうと、原因不明の下痢や軟便、嘔吐などが多いです。

ねこちゃんの場合は、ヘルペスウイルスを持っている子が多いので、免疫が低下したことで軽度の結膜炎が出てきたり、くしゃみ鼻水が出てきたりという潜伏感染しているウイルスの再増殖症状が増えてきます。

涼しくなると活発化するわんちゃんも多いですし、家族でお出かけしたりする機会も増えると思いますが、季節の変わり目は十分に注意してあげてくださいね。

涼しくなっても忘れないでフィラリア予防

涼しくなって忘れがちになるのがフィラリアの予防薬の投与です。

9月まではまだ暑いこともあって忘れずしてもらっていることが多いのですが、涼しくなってくると涼しい=蚊がいなくなってくる=フィラリア予防の意識↓ということがよくあります。

ただ、注意してほしいのがフィラリアは蚊が吸血するときに入ってきますが、入ってきてすぐの子虫には予防薬は効きません。

つまり、わんちゃんの体の中に入ってきた子虫(L3)には予防薬の効きづらく、1ヶ月ほど成長したL4という虫になってはじめて100%薬の効果が出るようになります。

フィラリア予防薬は実際に飲む1ヶ月前のわんちゃんの状態をカバーするものなのです。

そして、今までしっかり予防薬を使ってきても、たまたま体の中に入ってきている1回を駆虫できないと予防の意味をなさない病気でもあります。

忘れずに予防薬を飲ませてあげてくださいね!

秋の味覚に注意

秋は食べ物が美味しい季節です。

お芋やかぼちゃも美味しいですよね。

お芋やかぼちゃは問題ありませんが、実は中毒性があるものもあるので注意が必要です。

秋の味覚で、わんちゃんねこちゃんに中毒性がある代表的な食べ物は、ぶどうや銀杏です!

特に、人の食べ物をこっそり食べてしまう子は大量に摂取してしまうことが多く、気づくのに時間がかかるので気をつけましょうね!

最後に

朝方はちょっと寒い時もありますが、お昼間に活動するには本当に良い季節ですよね!

体調etc注意しつつ楽しく過ごしてくださいね!

今日はサラッと書いてしまったのですが、明日は秋の味覚をはじめとする秋に注意すべき中毒性のある食べ物を

特集したいと思います。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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