獣医さんのコラム(222)獣医さんが解説する犬と猫の食事スタイルが違うのはなぜ?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する犬と猫の食事スタイルが違うのはなぜ?

  わんちゃんとねこちゃんの食事スタイルの違い

  わんちゃんの場合

  ・ねこちゃんの場合

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

いよいよ2月ですね。

2026年が始まってあっという間に1ヶ月!早いですね…

さて、本日は豆知識シリーズとして、なぜわんちゃんとねこちゃんで食べ方が違うのかという話をしたいと思います。

獣医さんが解説する犬と猫の食事スタイルが違うのはなぜ?

わんちゃんとねこちゃんの食事スタイルの違い

基本的にわんちゃんは、ごはん大好き。

ごはんが出てきたら一瞬でなくなるといった子が多いんじゃないかと思います。

一方で、ねこちゃんは?というと、ねこちゃんの場合はごはんを出しても全部ペロっと食べるというよりは、1日かけてちょこちょこ食べて、いつの間にか全部食べているというパターンが多いです。

そういうものかなと思っていても、改めてなぜ?といわれると不思議に思いませんか?

今日は、そんな犬と猫の食べ方の違いについて解説したいと思います。

わんちゃんの場合

わんちゃんの場合、ご先祖さまがハイイロオオカミというのは以前にコラムで取り上げた通りなのですが、実はオオカミの習性が食べ方に大きく関わっています。

オオカミは、群れで狩りをして食事を確保しており、狩りに成功したときに大量に食べて、次に獲物を確保できるまでお腹を空かせて過ごすという習性があります。

そして、群れで行動をするが故に他のオオカミに奪われないように、食事を目にすると競争本能がを刺激され早く食べないとというスイッチが入ります。

この習性は何万年も前に枝分かれした犬にも残っています。

なので、食事を見ると、早食いスイッチが入ってフードをペロっと食べてしまう子がいまだに多い傾向があります。

そして、オオカミ時代の名残りで、今でも犬の胃はお腹の中の40%程度を占めるまで膨らみ、食事を貯めることができる構造を持っていて、人間が思っているよりはるかに大量の食事を食べることができます。

ちなみにこの大量に食べられるという性質が遺憾なく発揮されるのは、盗食のときです。

お留守のときに盗食して、病院で催吐させてみると大量の食べ物が出てくることが意外とあったりします。

ねこちゃんの場合

祖先にリビアヤマネコをもつねこちゃんの場合は、ごはんに関する習性はかなり違います。

リビアヤマネコは、単独で狩りをする動物で、ネズミや小鳥などの小型の動物を1日に数回狩る習性があります。

さらに、少量を頻回食べる習慣から胃が犬に比べて小さく、一気に大量に食べることには向いていません。

また、人間が炭水化物をエネルギー源の一つにしているのに対して、猫は炭水化物(糖質)をほとんど利用せず、タンパク質をつかって糖を作り出しているので、より頻繁な栄養摂取に向いた体の代謝機能を備えているとも言えます。

ちなみに、ねこちゃんは食べ過ぎると嘔吐するのは、嘔吐しやすい身体の回路を持っているということもありますが、胃が小さいということも一つの理由でもあります。

最後に

最近は、ムラ食いのわんちゃんやガツガツ食べるねこちゃんなど犬・猫も多様化してきています。

ただし、身体の機能は以前と変わらないので、食前・食後の嘔吐など何か問題がある場合は一度、習性や身体の機能を考えて食事の管理をすると意外と解決することもあるかもしれません。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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