獣医さんのコラム(252)獣医さんが解説する真っ赤な血が出るとき3選

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医さんが解説する真っ赤な血が出るとき3選

  消化器からの出血

  鼻血

  膀胱炎

 

 

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

先週は急遽のお休みをいただいて日が空いてしまいましたが、今日から更新を再開します!


今日のお話はズバリ出血についてです。

真っ赤な色を見るとびっくりするのはある意味本能的なものかもしれません。

そんな真っ赤な鮮血が出やすい病気を3つ選んでみました。

獣医さんが解説する真っ赤な血が出るとき3選

消化器からの出血

血は赤いものですが、実は時間が経つと色がかわります。

血液は空気に触れると時間と共に黒っぽく変化していきます。

なので、出血して時間が経ってしまうと、人が想像するような真っ赤な血ではなくなっていくのです。

これは消化器での出血でも一緒で、お尻に近い大腸の部分で出血していると赤い血が付着して見えます。

腸の粘膜はとても脆いので、少し炎症があると出血しやすい部分でもあり、犬でも猫でも鮮血便はよく見ます。

ちなみに、胃の粘膜も同じく脆いので嘔吐を何回か繰り返していると点々と鮮血が混じることもよくあります。

どちらも、真っ赤なものが混じっているのでびっくりしやすいですが、血が混じっていること自体は炎症が起こるとよく起こることなのでご安心ください。


鼻血

消化管の鮮血より、ちょっと大変なのが実は鼻血です。

人間、とくに子どもはよく鼻血が出ます。

そんなこともあって、血にはびっくりしても鼻血自体にはそんなに深刻なイメージがないかもしれません。

ただ、わんちゃん、ねこちゃんの鼻血はちょっと違います。

もちろん、鼻炎がひどくてうっすら血が混じるというケースもありますが、歯の根本が感染していて鼻の方に炎症を起こしていたり、鼻の中に異物を吸い込んでいたりというケースを除くと、ただただ鼻炎だけが起こるというケースは犬・猫の場合非常に少ないです。

さらに人間と違って、何も原因がないのに鼻血が出るというケースはかなり少なく、大抵の場合はそこに病変があって出血していることが多いです。

そしてその病変として一番多いのは腫瘍性病変なのです。

鼻の腫瘍は手術の困難さなどもありかなり厄介な腫瘍なので、獣医さん的には片側から鼻血がと言われるとすごく深刻に捉えてしまう出血なのです。


膀胱炎

消化器の出血でも触れた通り、粘膜というのは皮膚などよりとても繊細で脆い組織です。

その粘膜で覆われているものの一つが膀胱です。

膀胱も炎症があると、とても出血しやすい臓器の一つと言えると思います。

その上、膀胱で炎症が起こると頻尿と言って、おしっこをした後も残尿感が残って、またすぐにおしっこをするという症状が出ます。

炎症で粘膜の表面から出た血が、すぐにおしっこに混じって出てくるので鮮血が混じったおしっこをみることも多いです。

うっすら血尿だとまだいいですが、時々、びっくりするくらい真っ赤な血尿のこともあるので、驚いて病院に行ったということもあるかもしれません。

最後に

病院で症状のお話しを聞いていると、やっぱり真っ赤な血というのはインパクトが強いんだなと思うことがよくあります。

かくいう私も、動物さんの血には落ち着いて対処できるのに、子どもの血を見るとびっくりするので、飼い主さんがきっとこういう気持ちなんだろうなとしみじみ思ったりしています。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

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