
もくじ
1. ごあいさつ
・巻き爪
・爪折れ
3.最後に
ごあいさつ

こんにちは。
オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。
病院でよく相談されるトラブルの一つに手先のトラブルがあります。
今回はそんな手先のトラブルの中で特に多いものを3つご紹介しようと思います。
獣医さんが解説する頻度の多い手先のトラブル3選

趾間皮膚炎(肉球/指の間の皮膚炎)
手先のトラブルで圧倒的に多いのが、この趾間皮膚炎です。
特に、わんちゃんで痒みや皮膚炎がある子はかなりの確率で足先に炎症がある、もしくは頻繁に炎症を起こします。
足を舐めるという行動が目につきやすいので、飼い主さんから見ても気づきやすい病気でもあると思います。
原因は色々あるのですが、単発のものだとマラセチアという、皮膚にもともと常在しているカビが増殖してマラセチア性皮膚炎を起こしていることが多いです。
慢性的な場合や何度も繰り返している場合は、アレルギー性皮膚炎の症状として炎症があり、さらにマラセチアなどの二次感染をしていることが多いです。
ちなみにアレルギー性皮膚炎は環境性なのか食事性なのかで痒みが出る場所が少し違うのですが、手先に関してはどんなアレルギーでも痒みや炎症が出る場所です。
巻き爪
巻き爪もとても多いトラブルです。
一番多いのは高齢のねこちゃんで、爪とぎをしなくなってしまったことで爪が太くなり巻いてきてしまうことが多いです。
そして、ねこちゃんだけではなく、わんちゃんでもたまに巻き爪になってしまっている子も来院します。
ねこちゃんの場合は、巻いた爪が肉球に刺さって食い込んでしまっていることも結構あります。
わんちゃんは地面に接触しない狼爪が気づかないうちに巻いてしまっているというケースが多いです。
巻き爪は意外と手先をじっくり見ないと気づかないことも多いので、時々意識してチェックしてもらうといいと思います。
あとはなんだか歩き方がおかしいかもと思ったときも爪のことがあるのでご注意ください。
爪折れ
最後に、爪が折れてしまって来院されることもよくあります。
わんちゃんの場合は、爪が伸びすぎてどこかに引っ掛けて折れてしまったというパターンが多いです。
ねこちゃんの場合は、パニックになって暴れたり、病院に連れてくるときに洗濯ネットを使うときに折れてしまうことが多いです。
爪が折れている場合は、取れかけの爪が残っている限りは痛いので、処置は痛いですが一息に取れかけた爪を切ったしまうという処置をすることになります。
ちなみに爪は思った以上に出血量が多い部分なので、お家で折れてしまって血が出ている場合はティッシュなどで5~10分圧迫して出血を止めてもらえたらと思います。
最後に
舐めてしまって皮膚炎を悪化させてしまうこともよくあるので、手先の疾患に関してはエリザベスカラーをつけてもらった方がいいです。
もし手先を舐めているのを見たら酷くする前にカラーというのもいい案だと思います。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

執筆者
2010年 北里大学獣医学部卒業
大阪、東北の動物病院を経て、
2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医
2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務
2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ