獣医さんのコラム(番外編21)獣医学生の6年間って何しているの?

もくじ

1. ごあいさつ

2.獣医学生の6年間って何しているの?

3.最後に

ごあいさつ

こんにちは。

オンラインどうぶつ病院Talkvets獣医師の前田です。

本日は、箸休め的番外編第21弾をおおくりしたいと思います。

もう21回目ということに驚いています(笑)

色々書くことが湧いてくるものです。。

それだけ大学生活が濃かったということなのかな?

ちなみに、この6年間はうちの母校に限ったことなので他校ではだいぶ違うかもしれませんのでご了承くださいね。(キャンパスの大移動があるのでだいぶ特殊だと思います。)

獣医学生の6年間って何しているの?

まず前提として、うちの母校では1年生の時は神奈川県、2年生〜6年生までは青森県とキャンパスの移動がある獣医学部としてもかなり特殊な環境です。

それを踏まえて、6年間の動きを今日は解説していきたいと思います!

1年生

正真正銘の新入生で、他の学部の人と同じように新歓の洗礼を受けて部活やサークルと楽しく大学生活が始まります。

授業は獣医学部の先生がキャンパスにいないので、基本的に基礎教科(理系科目)や語学のみでした。

他の学部の学生とも友達に慣れて楽しいキャンパスライフが待っています!

ただし、ハメを外しすぎて留年すると一人だけ神奈川県に置き去りにされるので大変悲しいことになります。

2年生

2年生なのに、青森キャンパスに移動するのでまた新歓を受けることに。新入生気分を2回味わえます。

神奈川キャンパスで入っていた部活やサークルと同じものが青森支部?として存在していることが多くて、そこに所属することが多いかなと思いますが、先輩たちとは初対面なのでやっぱり新入生感が強いです。

そして、たまにOBの上級生が顔を出したりすると、先輩すぎてギクシャクすることもあります。

授業では、やっと獣医学部らしい科目が始まりますが、分量が多すぎて大変な目に遭います。

3年生

やっと新入生から抜け出して後輩ができます。

部活やサークルでは、主力として活動に参加するようにもなり、環境にも慣れて楽しめるようになるはず!

でも、授業はますます大変に(汗)

覚えることが多すぎてテスト前が本当に大変ですが、3年生の成績が後々の進路に影響するので大切な時期です。

4年生

部活では最上級生になってちょっと先輩気分が味わえます。

獣医学部の他の学科の同級生たちが卒業を迎え、青森を去っていくのですごく寂しいです。

授業はいよいよ臨床系の科目が始まって、外科や内科も勉強します。

そして、4年生の後期から研究室に所属するようになります。

研究室の選択が前期にあり、人気の研究室は大体は成績順になることが多いので(噂によるとじゃんけんのこともあるらしい)、泣き笑いがある時期です。

そして、研究室に所属すると今まで先輩格だったのが、下っ端に逆戻りします泣

5年生

研究室の主力として、5年生前期には6年生から仕事を引き継いでいきます。

でも、5年前期はまだまだ授業やテストがあるので忙しいです汗

この時期のテスト期間が勉強する時間がなくて1番つらかった。。(カリキュラム的に臨床系科目のテストが中心で臨床系研究室所属だったので悪い点が取れないプレッシャーもすごかったです。)

長期休みも研究室の仕事があるので、交代して取ることになりますが、短い休みも就職先を探すために病院に実習に行かないといけないので忙しい!

そして本格的に卒業論文の研究も始まります。

先輩の研究を引き継いだり、新しいテーマを与えられたりは色々ですが、授業と違って自分で考えて行動しないと怒られます。

6年生

いよいよ最上級生!

下級生には恐れられますが、上になりすぎてむしろ下級生に対して優しい人が多かったような気がします(孫を見るような気持ち?)

研究室の仕事などからは引退しますが、卒業論文の研究が大詰めで、人によっては学会で発表したりもすることになります。

その合間に就活に地元に帰ったりもするのでやっぱり忙しいです。

みんな6年生の夏までに就職先が決まっていることが多かったかなと思います。

秋に卒業論文発表会があってひと段落かと思いきや、終わるや否や国家試験に向けた勉強が本格的に始まるので本当に大変な時期です。

ちなみに、お正月明けの卒業試験に落ちると国家試験を受けさせてもらえないので必死です。

国家試験の日は、みんな同じホテルに泊まって試験にのぞみます。

卒業式の後すぐに合格発表があり、誰が落ちたか噂が駆け巡ります。

そして、それぞれ引きこもごもありつつ、研究室の先生たちに試験結果の報告とお別れをして新天地に旅立っていくことになります。

最後に

いかがだったでしょうか?

長いようで短い6年間でした。

つらいことも多かったけど、今になってみたらいい思い出です。

今思う感想は、濃かったな…です(笑)

それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者

2010年 北里大学獣医学部卒業

大阪、東北の動物病院を経て、

2015年~2016年 北里大学附属小動物医療センター研修医

2016年~2024年 大阪市内の動物病院の開業業務にたずさわり、院長として勤務

2024年 オンラインどうぶつ病院Talkvets立ち上げ

当サービスのご利用にあたって

オンライン相談では、

診断をつけたり、

お薬を処方することは

できません。

動物たちのより良い生活や

より良い医療のための

サービスであることを

ご理解ください。

サービスのご案内 service
獣医師紹介 doctor
サービスのご案内 service
獣医師紹介 doctor